フリーエンジニア 案件斡旋会社の報酬支払サイトパターン

報酬の支払いサイトについて

 給料日まであと何日と指を折りながら数えた経験は誰にでもあるもの。オッサンも毎月カレンダーに印をつけてあと何日で報酬が振り込まれるのを心待ちにしている労働者である。

 俺、報酬が振り込まれたら大盛にして味噌汁つけるんだ。

 そんなことを考えながら「並と卵」を注文し深夜に1人メシ。

 会社員時代は月に1度の給料日が決まっていて当月であったり翌月であったり色々なパターンもあると思うが、公務員的なものだと翌月10日あたり、大手企業や古い会社は当月25日、中小企業だと翌月25日になっていたりするのが多いのだろうか。あくまでオッサンの経験の範囲ではあるが。

 実はこの給料日は労働基準法によって定まっていて色々な縛りがあるわけだがフリーのエンジニアはこの労働基準法に守られていないため報酬の支払い日は案件斡旋をしてくれる会社に準じることになる。
 
 信じられないような好対応をしてくれる会社もあれば、非常にシブイ対応をする会社も存在していて、案件内容がキビシくても請けることもあれば、案件内容がよくても請けられないと判断をすることもある。
 
 過去にオッサンが経験したことがある報酬支払サイトを記述してみようと思う。少しでも参考になれば幸いである。

 なお、この記載例はひわゆる「人売り」のケースであって、請負でのパターンとは全く違うので注意されたい。

報酬支払サイト 月末締め翌月25日

 ほとんどの案件斡旋会社がこのパターンに当てはまる。あくまでオッサンの個人的な経験の範囲においてではあるが。
  支払いサイト25日というやつで、普通のサラリーマンと同じ感覚で生活を送ることが出来る。つまり銀行の引き落とし前に報酬が振り込まれる。
 この業界歳大手の案件斡旋会社がこの支払パターンを取っているので一番目にすることがあると思う。

報酬支払サイト 月末締め翌月末

 次に多い報酬支払サイト。
 支払いサイト30日。このケースもとても多い。このケースだと、月末最終営業日に報酬が振り込まれてくるので、27日あたりに集中しがちな銀行引き落とし後にお金が入ってくる。
 この5日が致命的になることもあるのでよく考えた方がいい。

 この5日でとても大変なことになったハナシを聞いたことがある。
 もういい年齢の子供が親に
オレ、オレだよオレ。すぐ返すから少しお金を貸して欲しい。」
 なんて銀行引き落としがある直前に電話を掛けるハメになることがあったりなかったり。計画外の出費が重なるとどうしても発生しがち、引っ越しとか引っ越しとか引っ越しとか引っ越しとか。

 双方ともに悲しい思いを胸に抱くので、計画的にいきたい。

報酬支払サイト 月末締め当月末

 過去に1度だけ経験したことがあるケースで、それ以外では見たことがないため例外中の例外になるんじゃないかと思われる。案件斡旋時に思わず聞き返してしまったことを覚えている。
 当月末に締めて当月末に支払われるパターン。まずお目にかかることはないと思うので、こういうパターンもあるんだなぁ程度でいいと思う。

報酬支払サイト 月末締め翌々月15日

 恐怖の支払いサイト45日である。
 報酬が高かったため契約条件として飲んだことがあるが、ハッキリいってカネに余裕がないならお勧めしない。
 
支払いサイトが長い案件斡旋会社と関わっていい思いがしたことがないという個人的な先入観で悪い意見を書いてる。ともていい会社もあると思うんだが残念ながらオッサンは見たことも関わったこともない。
 
 フリーになり立ての時にこの手の支払いサイトが長い案件を請けてしまうと報酬支払い前にカネが尽きる、といった悲しい事態が発生する。というか、した。契約条件を確認しなかったのが悪いのだが。

 引っ越し、各種税金を払った直後で本当にお金がなくなった時に、そーいやそろそろ報酬支払日だよな、と確認した時に気が付いた時の絶望感はなかなかのもの。是非、一度経験してもらいたい。
 
 オッサンは見たことがないのだが、知り合いに聞くところによると、支払いサイト50日や60日といったパターンもあるそうで、実に2カ月も報酬が受け取れないという状況になって困ったことがあったらしい。

実は裏技もある。

 ここ数年で急速に普及したサービスで、フリーランス向けの請求代行業というやつだ。
 本来であれば、請求書を立てた後に先方の振込を待つ必要があるわけだが、この請求代行業は請求書を受けとってすぐに現金化してくれる。
 月末で作った請求書を業者に出すことで、翌日には現金が振り込まれるという仕組みだ。

 この業者を使えば、支払いサイトを全く気にすることなく業者を選んで案件契約が出来る。凄い。

 いくつか業者が存在しているが上場企業の子会社が業者だったりするのでそのあたり選ぶのがいいだろう。請求代行を利用すると請求書を業者に渡した後に現金化する時に手数料が必要になる。
 この手数料も銀行振り込みの金額と思えば目がつぶれる程度なので、普段は前倒しで報酬を受け取らない(この場合は無料)。どうしてもお金が欲しい時に前倒しで報酬を受け取る(この場合は有料)といった使い分けができる。

 ただし、個人事業主として開業届を出す必要があったり、取引実績があったりと証明しないといけないハードルも若干だが存在するようだ。
 最近の案件斡旋会社も開業届を確認するといった会社も出てきているし、青色申告をすることを考えるとたいしたハードルでもないが、さてどうか。

 ちなみに、オッサンも口座を持っていて、サブのお小遣い稼ぎ案件では利用している。メインで請けている案件では使っていないが。



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