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喫煙者の受難
今月もメインの仕事は稼働時間上限近くまできてしまった。
まだ今月は2週間も残っている。1人月で契約してくれとシツコク言われていたがその条件で更改する気はないんだよなぁ。
期末の飲みの場でも言われてしまったのでジョーダンぽく「だったら契約自体終了ですかね」と言ったら、それから契約時間のハナシは全く出なくなった。求められているウチがハナという言葉はあるけれど、サブの仕事も自分の事業も細々とした案件も持っている以上、オッサンにはもう売れる時間はない。
受注先をどこか1つに絞る、発注の有無で生活を縛られるなんてリスクはフリーランスとしては負えないんだよなぁ。シャチョーさんになるなら、なおさらこういうことも考えてしまうワケで。
ソコが終わってしまったら喰えなくなるってのはリスクとしては考慮できるんだけれど、許容することは不可能なのよ。メシを喰わなきゃ死んでしまうし。
昔、働いていた会社に営業に行く
法人成りをするので挨拶のために時間をくれや、と飲み仲間でもある昔に社員として在籍していた会社の営業に打診をしたところ役員(当時のオッサンの上司)なんかも出てくるハナシになってしまった。
これから法人立ち上がりをするって零細社長に何を期待しているんだが。
成長する会社ってのは凄いな
久しぶりに訪れた会社は、ヒトが馬鹿みたいに増えていてコロナ禍でも順調なんだろうなぁと思わせる感じだったのがとても嬉しい。
オッサンが居た頃はバカ広いオフィスにちんまりと机が並べてあり、意味が分からないオブジェや無駄に広い休憩室、何のためにあるのか分からないオシャレな椅子なんかがあって、本当に無駄に優雅に空間を使っていた。
不思議空間は全て事務机にとって代わられており1人あたりのスペースは狭くはないもののミッシリとエンジニアが座ってやがる。不思議空間で就業中にバドミントンやキャッチボールをやってた昔を知っていると、もうすっかりちゃんとした会社になってしまった。
憩いの燻製室
時間通りに訪問をしてみたものの、前の打ち合わせが延びているらしくてちょっと待っててくれや、と喫煙所に行ってこいと指示される。やっぱり分かってるなぁ。
No smoking no life.
施設で喫煙できなくなる、という理由だけで契約破棄し所属するヒト売り会社に違約金を払わせたコトがあるダメエンジニアはここに健在なり。
逆にタバコが自由に吸えるっていうような世の中の流れに逆行したような会社があっても面白いと思うんだけれどなぁ。世間体的にダメなんだろうな。オッサンの会社では喫煙の自由は保証しようと思う。そんな会社で働きたくないというのであれば入って貰わなくて結構である。それ以前に零細IT企業に入りたいというモノ好きな人間はそんなトコに噛みついたりしないんだよなぁ。
あいつら、なんでウチに来るんだろう?
まともな会社で働いてるクセに。
この会社の入っているビルは古くて不思議な構造をしていて、喫煙所が何か所かあるんだけれど、そのうちの一番不人気な喫煙所をほぼ占有していた。夏は暑く、冬は寒い。雨漏りはするし、そして、排煙が悪い。
誰も使わないもんだから、当時はオッサンの会社の人間が入りびだっていて、オッサンの買ったヤングマガジンやオッサンの買ったマガジン、オッサンの買ったヤングジャンプ、オッサンの買ったヤングアニマルなどが不法に投棄娯楽として供出されていたが片付けられることもなく積みあがっていた。積みあがった漫画情報誌をコーヒーとタバコで舐めているとあっという間に時間が過ぎていくっていう不思議な空間である。
そのうち、他の会社のヒトも嗅ぎつけて娯楽を利用するようになり、なぜかどこかの会社のヒトが情報誌を片付けるようになった。ジャンプやサンデーやヤングサンデー、モーニング、スピリッツというオッサンが買わない漫画娯楽のラインナップも増えた。オッサンが退職するちょっと前には月間誌まで充実していた気がする。
こういう時の喫煙者の連帯感は凄いモノがある。
普段は交流することのない他の会社のヒトとも交流が始まり、メシを喰ったりしているウチに仕事として受発注が起こったりすることもあった。
そして、いつしか燻製室と呼ばれるようになった。
長居し過ぎて煙に燻されてしまうのである。
やっぱりそうなるよな
記憶を頼りに燻製室を目指していると。燻製室は既になくなってしまっていたのである。さらに記憶を掘り起こし別の喫煙所に行くとそっちもなくなっていた。そんな感じでビルにある喫煙所を次々と移動してみるとどこにも建屋内に喫煙所がない。
うーんと、ビルの1階に降りて総合窓口で聞こうかと思うと、ヒトがおらず電話が1台ぽつんと。受話器を取って電話をしようとしたところ建屋の案内図に喫煙所のマークを発見。
当時は立入禁止となっていた屋上が解放されていて、ソコが喫煙所になっていたのだ。
会議で遅れると言ってた営業や役員の方が先に屋上の喫煙所にいるってのはどういうことか。
サーセン、と言いながら灰皿に近寄り、まずは1本。
ここまで書いて、この記事は何を言いたいのか。
それは、煙に巻いて誤魔化したい。
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