フリーエンジニア 国民年金のハナシ

国民年金に切り替える時に

厚生年金から国民年金に

 サラリーマンを辞めた後、最初にやるのが保険証と年金の切替えになるのだが、これが非常に面倒くさい。
 何が面倒くさいかというと、「お役所」は平日にしかやってない。
 
 サラリーマンを辞めた後は無職になるから「平日といえど毎日が日曜日」だからヒマっちゃぁヒマなんだが、そうとも言ってられない事情がある。
 普通、退職日は月末だったりするので、翌月の第1営業日にお役所にいかないといけないのだ。
 
 さらに。
 フリーで仕事を始めていたらいきなり初回稼働日にぶち当たる。

 稼働初日に、「お休みを・・・」と言うワケにはいかないので、稼働初日を数営業日ズラして貰ったりという調整をしなきゃいけない。フリーエンジニアの1営業日稼働は数万円になるので、保険証や年金の切替をするためにお役所に行くだけで数万円も稼げないことになってしまう。
 それでも切替をしなければ保険証などが手元に無くなってしまうのでどうしても行かなければならない。むぅ。

 どうせならと、他の平日にしかできない用事を作ってしまえばいい。
 フリーになったばかりのデビュー1年目のエンジニアには丁度、都合が良い用事ができあがるので一緒にやってしまうのがいいだろう。

付加年金という隠れたオプション

 お役所に行って「無職になったので保険証と年金の切替をお願いします。」と言えば、職員さんが生暖かい優しい目で丁寧に案内をしてくれるので素直に従おう。
 何回か窓口を往復しながら粛々と対応を進めてくれるはずだ。この時に住民票を1部貰っておくといいかもしれない。フリーエンジニアになると住民票は意外と使い道があるので取れる時に取っておいて損はない。使わなければ捨てればいい。既に稼働日を1つ潰していて数万円の損失が出ている後なので数百円の追加手数料は誤差みたいなものだ。
 
 1点だけ注意点があるので、ここに注目したい。
 最初の窓口で「付加年金をお願いします。」と申告しよう。

 今の国民年金の月額は16590円(2022年11月執筆時点)なのだが、付加年金(400円)を足して16990円となる。普通の国民年金よりも400円多く年金を払うことになるのだが、この付加年金はとてつもなく費用対効果がいい。

この金額で払う用紙が送られてくる。

 400円の付加保険料を払うと、年金支払い時に1回払った分が200円として戻ってくる。

 ん?
 損しちゃってる風な書き方になってるな。

 付加年金の仕組みについて素晴らしい解説をしているページなりブログがあると思うので検索してみて欲しい。とりあえずとても得をする。
 
 厚生年金ではない時には付加年金を必ずつける
 こう覚えればいいだろう。
 この付加年金は最初からではなく途中から付けることもできるので、国民年金のまま付加年金を付けてない人でも、役所に行って申し込めばいつでも追加でつけることが出来る。
 ただし、遡ってはつけられない。なので未納期間についても後から付加年金をつけるといったことも出来ないようだ。

 あと。
 未納になると自動的に外れる、らしい。
 
 他にもフリーランスになった最初1年目であれば、この手の年金の支払い方法で税金を圧縮する方法もあったりするのだが、このあたりの面倒を見てくれる案件斡旋会社もあるので詳しいヒトに頼った方がいいだろう。


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