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フリーエンジニア 税務署のハナシ
フリーデビューした時に最初にお世話になる
最初にという言葉は少し引っかかるかもしれない。確定申告や税金関係以外であまりお世話になることがない役所だが、フリーエンジニアとして最初に行かなけばならないお役所のうちの1つである。
いくつか提出しておいた方がいい書類があるので、その書類について書いていこうと思う。
税務署の場所を調べる
税務署には担当区域が存在しているので、自分の住んでいる場所はどの税務署が管轄になっているかを調べる必要がある。ありがたいコトに税務署関係のHPは情報が結構あるので、アクセス方法も記載されていて行き方を調べておくとよいだろう。
役所に比べて交通の便が良い場所にあることが多い。
オッサンは過去に5箇所の税務署でお世話になったがどこも駅から徒歩数分圏内という立地は素晴らしい場所にあった。なぜ5箇所もお世話になる必要があったのかは、次の見出しで説明したいと思う。
個人事業主開業届
フリーエンジニアとして活動するにあたり許認可に関係するものはないので自称で問題ない。が、最近の案件斡旋業者は個人事業主開業届を出しているフリーエンジニアとしか契約を結ばないという業者が増えてきた。業界最大手の業者も個人事業主開業届を出していないと発注してくれないので、出しておくと付き合える業者も拾える案件も増える。
そして、この個人事業主の開業届を出すことで青色申告をすることが出来るようになる。
だたし、この個人事業主開業届には問題が1つある。
引っ越しをする場合、異動届を出さないといけないのだ。
A市からB市に引っ越しすることになった場合、A市の管轄税務署(開業届を出した税務署)に行って異動届を出す必要がある。ちなみにB市の管轄税務署にはいく必要がない。A市の管轄税務署がB市の管轄税務署に少し時間がかかるが書類を送ってくれる。お役所にしてはとても親切な仕事だ。
確定申告に関わる微妙な時期に引っ越すことになった場合についての対応方法はオッサンは分からないので管轄税務署に聞いて欲しい。
こちらの書類は税務署に行かなくても入手することもできるので、HPなんかでダウンロードして事前に記入しておくと手間がもっと省けるが、確定申告時期以外で平日の税務署が混んでることなんてまずないので、そこは心配しなくてもいいかもしれない。
青色申告書
個人事業主開業届を出すときにセットで出すことが推奨されるのが青色申告申請書になる。フリーエンジニアの確定申告は、白色申告と青色申告と2種類あって青色申告の方が控除される金額が大きい。ようは、払う税金を減らすことが出来る。白色申告だとほとんど減らない。
フリーエンジニアは、経費や仕入れが他の業種と比べ少ないので月額報酬×12ヶ月分に近い額がダイレクトに課税されることなりかねない。なんのために会社員を辞めてフリーエンジニアになるか分からなくなってくるので、青色申告申請はしておいた方がいい。というか、しろ。
が、デメリットもある。
青色申告をするにあたり、きちんと毎月の収支書類を作成する必要がある。他にも領収書を何年分も保管しておく必要があったりと細々としたルールもあるが、それを補って余りある控除のメリットがあるので面倒臭がらずにやるべきだ。
年収が1000万を超えるようになると個人でどうにかするのが難しくなってくるので税理士に相談することになるし、法人成りも検討しないといけなくなる。その時までに最低限の経理知識がないと箸にも棒にもかからない。なにより税理士にぶん投げとかやってると、税務署の人が来た時に非常に困る。本当に困る。これは、マジで困ったことがある。
数年後の自分を見据えて、計画的にこのあたりの会計知識と実務はこなせないとどうにもならなくなることが目に見えているので修行と思って取り組むしかない。オッサンは、片手間で少し勉強して簿記3級を取った。
でも、初年度で税理士にお世話になったので実務はほとんどやってない。
各種振込や支払い、記帳なんかも全て代行して貰っている。稼げていればコレができるのでさっさと稼げるようになった方がいい。
青色申告については、地域によって相談会などもよく開かれているので、相談会に顔を出してみるのもいいだろう。どんな書類をどうやって残せばいいのか、記録のつけ方など、色々なコツを税務署OBや元税理士、現役税理士などが懇切丁寧に教えてくださる。
とても、とても、丁寧に。
便利なツールも存在している
個人事業主開業届も青色申告書の申請も、実はオンラインで簡単に完結できるクラウドのツールを提供してる業者がある。このクラウドのツールは会計も出来るので契約さえしてしまえば、税務署に行くこともなくオンラインで全て完結できるので便利と言えば便利。
ただ、オッサンは古い人間なので、やったことがない処理は1度はやってみた方がいいと考える。なので、税務署に行って書類を作って提出するという経験もしてみてもいいんじゃなかろうか。
税務署の職員に目の前で印鑑を押してもらった書類を眺めて、少しくすぐったいような、照れるような感じがした。
ようやく始まるんだな、と。
この経験は、カネで買えない。
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