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じぶん時間と他人時間のバランス

副業でコーチを始めてから2ヶ月。書籍「じぶん時間を生きる(著者:佐宗邦威)」を読んでみた今の感覚を、今ここに書き残しておきたいと思います。

選ぶならどっち?

書籍の帯にはこんなことが書いてある。

【他人時間とは?】
・他人と自分を比較する
・To doをこなす
・誰かの規範に従う
・時計の時間

【じぶん時間とは?】
・内発的動機を頼りにする
・「やりたい」に集中できる
・自分の直感に従う
・身体的な時間

「選ぶならどっち?決めるのはあなただ。」

直感的には「そりゃ、じぶん時間だろう」と答える人が多いと思いつつ、それができたら誰も苦労しないよという声も聴こえてくる。

この本では著者の佐宗さんご自身がコロナ禍を経て、働き方・暮らし方をシフトされていった様子と共に考え方の変遷が記されている。
ブックカバー(作:吉岡秀典)は、本のページの上に人が立っているのだけれど、都会的な暮らしがおそらくその前のページにあり、自然や動物たちと共にいる姿が印象的だ。そして、その先のページにも木々と、しばらく先には時計が漂う沼のようなものが見える。

「選ぶならどっち?」という問いにドキッとした人がいるならば、そもそも今の暮らしはどちらかを意図的に選択したのか、惰性でいつの間にかそうなっているのか、そんなことを考えてもいいかなと思う。

人生のポートフォリオを組み替える

私がこの書籍を読んだのは副業としてコーチを始めた時で、時間がネックとなり自分のやりたいことができないという悩みを感じている人の処方箋にならないかと手に取ってみた。いざ、読んでみると自分が副業をスタートする前にしてきたことや考えてきたことが、そのステップになっていたのだと実感することになった。

ラットレース的な人生の脱出法を考え抜いていくと、そのヒントは自分を中心とした、人生のポートフォリオを組み替えていく作業にある。一人の人格ではなく、複数の人格を使い分けるような生き方をしていった方がラットレースからの脱出も見えてくるのではないか。それが現時点の仮説である。

じぶん時間を生きる(著者:佐宗邦威)P.58

本の中でも紹介されている「トランジション理論」における3つの転機に沿って自分の人生のポートフォリオがどう組み替えていったかを振り返ってみる。

1)終わらせる段階

これは今の職場において、全国転勤ありの職種から地域限定の職種へ切り替えた時だと思う。明確に「仕事<家族」の考え方にシフトした実感がある。手放す感覚よりも、結果的に自分の人生のハンドルを握った感覚が強くなった。

2)ニュートラルな段階

これはコロナという周囲の環境変化の影響も多大にあるのだが、予定していた仕事がほぼ全て吹っ飛んでしまった。今思えば、その時に会社からの指示があったわけでなく、自分の感性を信じ、どんどんと外の世界を探求した。結果的にその期間でコーチングに出会うことになる。また、社外の人脈も広がり、素直な気持ちを表現できるコミュニティも増えていった。

3)次のステージを始める段階

昨年は職場での部署異動、立場の変化などもあり、再構築しようと思うきっかけがあった。ずっと自分の中にあったコーチングへの興味・関心と、その仲間との再会、職場での副業解禁などが相まって、自らがコーチとなって人と向き合うということを決意した。

こうやって振り返ると、じぶん時間を生きるという選択は一足飛びにしたというよりも5年くらいの期間があって、じわじわと自分の内側から出てきたものと、周囲の環境変化によってできたと思える。

一人で決めなくていい

冒頭にもあるように「選ぶならどっち?決めるのはあなただ。」という問いかけはごもっともと言える。でも、付け加えるならば「一人で決めなくていい」となるだろう。

自分と対話し、信頼おける人と相談し(相談する相手と仕方は大事)、じぶんの時間を生きる選択ができたのであれば、暮らしの中で充実感や幸せを時間できるのは確かだろう。


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