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フルマラソンを走った話


みなさんは一生に一回やりたいことって何かありますか?

わたしは
・バンジージャンプ
・スカイダイビング
・イグアスの滝をみる
・オーロラをみる
・フルマラソンを走る
その他諸々...

結構な野心を燃やして生きている人間です。


特にスカイダイビングとフルマラソンは
いつかやってやろうみたいな気持ちがあったけれど、
年齢や筋肉を考えるともうそろそろ取り組まないと一生叶わなくなりそうな【フルマラソン】に
3月のある日、勢いで申し込んでみました。

住み慣れた地元に近くて道もわかる
こんないいマラソン他にない!
と思って寝る前のネットサーフィンでお買い物しちゃうのと同じように気づいたら申し込んでいました。


競技フットサルを引退して、体もボロボロだったので特に運動もせずにゆっくり過ごした3ヶ月間。

筋肉なんて半年前に引退と同時に置いてきてしまっていました。


まず取り戻さねば。


さて練習だ!走ろう!なんて思った3月。

数回の練習はよかったものの
膝は痛いわ、腰は痛いわで3kmも走れない日もあり、信じられない筋肉の落ち方に自分がびっくり。


ざっくり練習ペースを説明すると
3月:走りはじめ(平均3.5km/1ラン)
4月:少し走れるようになった(平均7km/1ラン)8kmで脚に限界がくる壁にぶちあたる
5月:怪我治しつつ長距離へ(平均13km/1ラン)
6月:また怪我、最終調整(平均5km/1ラン)

結構練習したと思ってたのに振り返るとあんまり走ってないな(笑)


総練習距離は90km
個人的には足りてないと思っていて不安しかありませんでした。


何より「1ヶ月前に30kmを一度走っておいた方がいい」というフルマラソン経験のある会社の顧問のアドバイス通りに
30km走ろうとしたら15kmで膝がダメになったので、42.195kmは本当に遠い遠い目標に感じました。


そして迎えた本番


晴れ女の「雨ふってくれ」なんて願いは届くはずもなく、朝からとんでもない快晴

予想最高気温30度


去年は3回、熱中症で点滴をした人間なので
暑さに弱すぎる人が挑戦する気温ではなかったです。


朝起きてしっかり朝ごはん食べて
日焼け止めをこれでもかと塗り込んで
チャリで現地に向かいました。

不安も緊張も前日がピークだったのか
当日は1ミリも緊張していなかったのがすくいです。



ゼッケンを安全ピンでとめて
自動計測器を腕にはめていよいよスタート

パートナーも朝から一緒に起きて
スタートを見送ってくれました


9:30スタートで制限時間は6時間。
14:00までに30kmを通過しないと足切り

フルマラソン初参加もまあまあいたが
競技説明のスタッフが最初に
「走る気温ではありません、無理はせず!」
「ここで無理をしたらだめです。これから今年の夏はもっと楽しいことたくさん待っています。やめる勇気を持ってください」
と言ってくれたおかげで少し気持ちが楽になりました。


最初の10kmは暑さだけが足枷になりましたがまあまあ練習通りのタイムで通過

途中でフットサルの元チームメイトが応援にきてくれました。ここから応援にきたはずなのにチャリでフルマラソンを伴走
人生において感謝してもしきれない人です。

10km時点ですでに気温は灼熱に感じ、昨年熱中症で3回点滴を打つほど暑さに弱い人間がこの暑さの中フルマラソン、自分でも意味不明です。

私の最長ランニングは16kmなので
20km走れた時点でもう最長です。

20km目も好きな音楽を聴きながらなんとか耐えましたがガタが来たのは26km頃。

膝と右足首にテーピングをしていたものの
右膝が「カクッ」となり、そこから痛みが出始めて歩いたり、走ったりを繰り返しました。

28km頃には下半身の筋疲労がピークに。
フルマラソンの辛さは筋肉が追いついていない人が感じるものなんだなと痛感しました。


30km地点ではもう走ることができず、
チャリで伴走してくれているパートナーに「ひーん😭」って半泣きで早歩き(もう泣いてる)

筋肉が限界に達すると人は泣きます。
少なくともわたしは泣きます。

次々とリタイアしていった人たちがいたため、気づけば後ろにいた人たちが全員いなくなっており、ビリでした。

大会運営のお兄さんがランニングで伴走
応援に来てくれた2人がチャリで伴走

手厚いサポートを受けながら、痛みと戦い
「最後だけ走れたらいいので、今は歩きましょう!」とお兄さんの言葉を信じて41kmまで必死に歩き
ラスト1kmをほぼ歩いてるスピードで走ったり歩いたりしながら
もう止まったら動けなくなりそうな足でゴール


記録は5時間41分11秒
28人中9位(ビリなので他はリタイア)
女性4人中4位(女性の強さを感じました)



歩けはするけどもうほぼ介護状態
テーピングをとって、チャリで家の近くまで帰りました

チャリ置き場から自宅まで歩けず
応援にきてくれた2人が交代でおんぶしてくれました

とりあえずシャワーを気力で浴びて
動けないのでせめてものお礼にUber Eatsで2人にラーメンをご馳走しました(そんなものだけでごめんね!)

翌日出勤しましたが、ペンギンみたいにしか歩けず職場でも迷惑をかけましたが
労ってくれる優しい人ばかりに囲まれて
心底よかったと思いました

初フルマラソンの翌日は出勤しないことをおすすめします!!


感謝と筋肉の及ばなさ、筋肉痛のひどさ
大切な人たちをより一層大切にしようと思えた
人生初フルマラソンでした!


もう走らない!!!!








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