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グラフィックの制作会社が自社だけでコーポレートサイトをリニューアルした話【PART2】

どうも。デザイナーの"れいわくん"です。今回は、「グラフィックの制作会社が自社だけでコーポレートサイトをリニューアルした話」のPART2をお届けしたいと思います。

前書きとPART1は以下から読めますので、まだ読んでない方や話の流れがわからない時に参照くださいネ♬

強みからコンセプトを決める

前回までで、社内の意見を集め、自分たちの強みは一体なんなのかを言語化してきました。

最終的に導かれた強みは、以下の3つです(再掲)。

①40年以上の歴史を持っている信頼感
②経験やノウハウの蓄積による、いろんな角度からの提案力
③クリエイターが直接、誠心誠意話を聞けるというスタンス


ここからは、これをコネコネして会社のコンセプトに昇華するステップに入ります。会社のコンセプトは、単なる強みを言語化したものではなく、一言でわかりやすく。外向けに見せるためのものなので、共感を生むためのストーリーを付加することもあります。

今まで弊社は、こんなマインドでものづくりをしていくというビジョンのようなものがふんわりとしか存在しておらず、社内でも全く浸透していませんでした。なので、社員がどこに向かって自分自身を伸ばしながら、会社に貢献していくべきかが見えづらかったのかなと、改めて振り返ることもできました。


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↑(ブレストの最中、好き勝手に発散している図)笑


チームを分けてコンセプト提案をする

ここまでの様々な議論やワークの中で、参加メンバーが多い故に、ブレストで話し合いをしても、物事を決めていくのが難しいということを感じていました。

そこで、参加メンバーをいくつかのチームに分け、それぞれでコンセプトを提案するコンペのような方式でコンセプトを決定していくことにしました。

計4つほどのチームにわかれ、最終的にコンセプトの素案が10つ近く出揃いました。


せっかくなので、その中の一部をご紹介したいと思います。

「直創」
~直接語らう、一緒に創る、新しい広告~

あなたにとっての「価値」とは、なんですか?

高品質な商品スペック、世の中の認知度、圧倒的な需要、見た目のよさ... もちろん、それらはとても大切なこと。
でも、本当に価値があると感じるものは、「目の前の誰かにとって特別なもの」ではないでしょうか。

それは一体、何なのか。

まだ出会っていない本当の価値を共に探し、見つけ、磨く。私たちが目指すのは、いつでもあなたのそばで、一緒にモノを創る、あなたのための広告よろず制作部であり続けることが、私たちのあり方です。

会社の強みの核心を、短い造語で表現したコンセプト案です。気づき、共感、語りかけをベースに、やわらかな表現で、ストーリーを語ることで、意味を補完しながら、会社のスタンスを示しています。


創り手ほっとライン。

「こんな風につくりたいな」
思いがつまった、こだわりの企画。
でも、ちょっぴり不安なのはなぜだろう...
「考えやイメージが伝わらないかも」?

そんなとき、“ほっと”するまで話を聞かせてください。

直接話せる創り手があなたの思いもアイデアもきちんと受けとめ、ちゃんとカタチにしていきます。

創り手とつながる。創り手が寄りそう。それがわたしたち、KN.P.

相談できるところがほしい、と思っているのがお客様だという根底から、直接相談に乗りますというスタンスを、より柔らかい言葉に落とし込んだコンセプト案です。制作会社の中でも、より小さな悩み事にも向き合えるという親近感を持ってもらいたいという気持ちが込められています。


Made For Order

心ゆさぶる広告、お届けします。

「デザイン」
ひとことで言っても、いろいろあります。
美しい広告が、注目をあつめるとはかぎらない。
その時、その場所。そこに意味があるから、心が動く世界ができる。

その世界を作るため、たくさん考えます。
お話をうかがいます。まじめに取り組みます。
たまには、遊んでみます。

悩みぬいて生まれたデザインだから、目を惹き、想いが伝わる。私たちは、信じています。デザインの力を。

広告という制作物を多く手がけてきた会社というイメージと、デザインを使ってクライアントと真摯に向き合っていくという姿勢を表現したコンセプト案です。


他にも複数の案を提案していただいたのですが、今回は割愛します。

この段階では、まだ素案なので、一部仮の箇所はあるものの、ここで出た案の中から、メンバーが最も腹落ちするものを選定、ブラッシュアップしていきました。

KN.P.のコンセプト決定

できたコンセプト提案を整理し、メンバー以外の社員にもアンケートをとったり、再度議論を重ねたりしながら、コンセプトを決定しました。

最終的に、多くの社員の総意により、以下を採用しました。

「直創」
直に語らい共に創る、直向きクリエイティブ


直創 ── それが、私たちがこだわる広告制作スタイルです。
コミュニケーションの様式が大きく変わり、
あなたの想いを伝えることに難しさを感じていませんか。
ケイエヌ・プランニングでは、デザイン、ライティング、編集など
さまざまな領域の専任クリエイターが直接あなたの想いを受けとめます。
そこから新しい気づきや真の価値を見つけ、あなたと共に創りあげる。
本当に伝えたい人の心に響くクリエイティブを生むことに、いつも直向き。
それが、私たちケイエヌ・プランニングです。

こちらに決定した理由として、短い単語でより競合他社との違いや強みを表現しているという点や、コピーのフック、マインドが伝わるという点が挙げられました。

こちらは晴れて弊社KN.P.のコーポレートサイトにも掲載されているので、ぜひ拝見していただけると嬉しい限りです。

いよいよコーポレートサイトのデザインに着手

ここまででプロジェクトは開始から4ヶ月程度経過していました。何のためにリニューアルするのか、どんなことを伝えていきたいのか。

じっくり時間を重ねて、ビジュアルの手前にある考え方や言葉を大切にしながら進めきましたが、それをビジュアルデザインに落とし込むタイミングがやっと訪れました。


次回は、実際にコーポレートサイトをリニューアルしていく様子を【PART3】にて綴っていこうと思います。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

続きもお楽しみに!


From 株式会社ケイエヌ・プランニング
https://www.knpinc.co.jp/

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