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未婚シングルになるまでの壮絶な戦い(第3章)

こんにちわ、かなぴこです。

お待たせしました。
お待たせしてるかはわかりませんが😳
本日は、第3章です!


1章、2章はこちら。↓



警察が我が家へ

40万円がなくなっていることにパニックになり、すぐに彼にLINEで連絡。
「封筒に入ってたお金、40万円なくなってるんやけど。あなたじゃない?お腹痛い。今すぐ帰ってきて。」
彼からは、今すぐに帰るから鍵を閉めて待っていてとすぐに連絡がありました。帰ってくるまでの間にも何度もラインをし、何も信用できない。あなたが盗ったとしか思えない。本当にあなたじゃないなら警察を呼ぶ。と言うと、今すぐに警察に来てもらった方がいいと返答が来たので、110番しました。

警察が到着し、事情を説明。彼も帰ってきました。部屋に置いていた封筒の中から40万円がなくなっていたことを伝え、私と幼馴染、帰宅した彼の3人は指紋採取してもらいました。この指紋採取の間、彼は「時間もかかるしお腹すいたよね、ちょっとスーパー行ってくる」と出て行きました。
警察が来て、大事になっているこんな時にスーパーに行くなんて…どんなメンタルしてるねん。と思いつつ、先ほど発覚した妻子持ちだという衝撃的な事実をまだ本人に確認していない状況で、色々と疑心暗鬼になっていました。

彼がスーパーに行ってる間、警察の人に先ほど発覚した妻子持ちだった事情を話し、お金を盗んだのも彼だと思うと伝えました。が、同居している人との間のトラブルの場合は警察は介入できない。とりあえず被害届は出すことできるし、指紋も採るけど、指紋がはっきりと出ない限り彼を捕まえることはできない、と伝えられました。

彼はまだ警察がいる中、何事もなかったかのような顔で帰宅し、キッチンで食材を調理し始めました。ほんまにどんなメンタルしてるねん(2回目)

本人に尋問

嫁の住民票と見られるものが見つかったこと。お金が40万円なくなったけど、置いていた場所を知ってたのはあなただけだったこと。さらに、私は妊娠中だったのでタバコをやめると言っていたけど、家の下のポストにタバコの箱が、中身がある状態で入っていたこと。全てを問いました。

彼の言い分は、こうでした。
「嫁とは、籍が抜けてない。というのも、元々結婚した流れっていうのが、自分がダーツバーに入り浸ってた頃、仲良くなった。その時、元彼の子を身ごもっていた彼女に、離婚して人生もどうでも良くなった自分が、子供まとめて面倒見るといって籍を入れた。だから子供は自分の子供ではなく、元彼との子供。その元彼が姿を現し、そっちと一緒になりたいと言われたから離婚届を書いて、嫁に渡した。俺はそれで離婚したつもりだったが、嫁はそれを提出していなかった。これを知ったのは戸籍謄本を取りに行った時。だから、籍が抜けていない事実をそこで知った俺は戸籍謄本を私に見せられなかった。嫁の連絡先が今はわからないから、この事実を知ってからダーツバーの知り合いに連絡をとって、繋いでもらっているところ。」「お金は本当に俺じゃない。でも、なくなってしまったのは事実やから、俺が責任持って全額補填する。」「タバコは、ごめんなさい」

嫁と籍が抜けてない理由は納得しました。子供が自分の子供じゃないわけあるか…?と思いながら、この言葉に自分と結婚する気があるのだと思い、彼を信じました。

そして、この話を私の母に伝えました。
今すぐ帰ってきなさいとのことだったのですが、数日後にワンマンライブが控えているのことを伝えると、ライブが終わり次第、強制的に連れて帰ると言われました。


活動休止ワンマンライブ

どんなにメンタルが不安定な状況でも、時は経つものですね。気持ちの整理がつかないまま、ファンの人の前に立つ最後のステージがやってきました。
楽しい曲は思いっきり楽しみ、失恋ソングでは情緒不安定から涙し、最後の挨拶です。
一番怖かったこと。休止する理由が妊娠であることで、ファンの人が離れていくのではないかということ。体調不良で活動を休止すると嘘をついていた罪悪感と恐怖から、号泣しながらの妊娠発表。ファンのみんなは受け入れてくれました。おめでとうと言ってくれた。子供と一緒にステージ立ってね!楽しみ!と言ってくれた。安心して涙が止まりませんでした。その反面、結婚して家庭を築くっていう普通の幸せな報告ができなくてごめんなさいという気持ちでいっぱいでした。


うちの親に報告、彼の涙

ワンマンライブが終わり、そのまま荷物を置きに行き、お金と貴重品を持って実家に連れ帰られました。荷物を置きに行った時、彼はいましたが寝室に隠れたまま、顔を見せることはありませんでした。
事情が事情なだけにうちの実家に説明しにこいと、祖父が立腹。彼とは、実家に帰ったことによって別居。このまま逃げられてもおかしくない状況。来るか不安でした。が、彼は来ました。スーツを着て、うちの家族が待つ実家へ。

到着するなし、彼はうちの家族に頭を下げて謝罪し、事情を説明しました。
この話し合い中に祖父が、目の前でそのダーツの仲間に連絡をとり、彼が言ってることが本当かどうかを第三者から聞かせなさいと言いましたが、友達は電話に出ることはありませんでした。そしてちょっと経ってから電話がかかってきたようで、逃げるようにうちの家族に背を向けて、携帯を持って家の外に出た彼。その場で出ろよってうちの家族全員が思いましたが、それを言う間もなく出て行きました。
戻ってきた後の祖父の説教と、祖父が私を思う気持ちに、彼は涙を流していました。言ってることが本当かどうか信用できません。裏切られて傷つけられて、お腹も大きくなってきて安定期にも入った。子供のことを考えるとこれからが不安で仕方がない私は、この涙を信じたいと思いました。

話の後、A4のコピー用紙に誓約書を手書きで書きました。
嫁と離婚すること。期限内に私と籍を入れること。それができなかった場合、お腹の子供に対しての全責任を負うこと。転職をしたと聞いたので会社名と職場の住所、電話番号。実家の住所、電話番号、母の名前と、彼の指印。

私はそのまま実家に残り、彼は私と住んでいるマンションに帰って行きました。


嘘まみれだった

母からは、連絡は取らない方がメンタル的にお腹の子供のためにもいいんじゃない?と言われましたが、私はまだ彼を好きな気持ちがあったので、まめに連絡をとっていました。仕事お疲れ様、一人になってちゃんとご飯食べてる?、好きな気持ちは変わってないよ、離婚の話進んでる?、信じてるよ、子供も早くパパに触ってほしいって思ってるよ、など、彼に伝え続けました。彼も、早く全部終わらせて一緒になりたい、今から仕事行ってくる、今日はどこどこにいくよ、などと連絡をまめにくれました。

たまにどうしても会いたい気持ちと、やましいことを隠していないかという抜き打ちチェックの気持ちで、サプライズで帰ることもありました。
が、ラインの言葉とは裏腹に、会えば会うほど、彼の対応はだんだん冷たくなっていきました。

母からはずっと結婚詐欺で民事訴訟することを勧められていたのですが、私はまだ彼を信じたいので気が乗らず、断っていました。
ある時、誓約書に書いてあった職場の電話番号に電話をしました。が、嫌な勘は当たるものですね。会社名も違えば、彼と同じ名前の者はうちの会社にはいないと言われました。会社名も全て嘘だったのです。

色々と問題が重なり、私は一人じゃ抱えきれなかったので、彼を知る第三者2人に相談しました。その2人は本当に私のことを大切にしてくれている2人で、その日は私合わせて3人で一緒に彼がいる私の家へ乗り込みました。
彼も心を許している2人だったので、4人で朝まで話しました。が、彼は私に離婚すると言いながら私と一緒にいる気がないような言葉を投げ、最後はお互い怒鳴り合って物を投げ合い、彼は出ていきました。

朝方に解散してからも、私が一人にならないように友人はお昼くらいまで一緒についていてくれました。そして私が一人になった頃に、彼は「ごめん、あんなこと思ってない。頭に血がのぼって言わなくていいことまで言ってしまった。本当は大切に思っている」と言うような内容のラインを送ってきました。
誰かが一緒にいるときはそんなこと言わないのに、私が一人になってからこう言うことを言ってくるので、計算だとすぐにわかり、心が揺れ動かないように必死で自分を保ちました。

その友人2人によると、彼はもう1人別のファンの女の子と浮気をしているとのことでした。私と、嫁と、また別の女です。3人同時進行…
証拠の写真やラインも見せられ、私の気持ちは完全に戦いモードに変わりました。必ず制裁を与えてやる。

この月末、私は一緒に住んでいた家を解約しました。彼は、実家に帰るとは言っていたのですが、本当はどこに行ったのかわかりません。

嫁からの攻撃

この頃、戦っているのは彼とだけではありませんでした。
彼の嫁がSNSで私になりすまし、「旦那と不倫したアーティスト」と称して、私のファンの人、音楽関係者たちをフォローし始めたのです。
投稿される内容は、私が"妻子持ちだとわかって不倫した"という内容だったり、私を侮辱するような内容ばかりが並べられていました。
ファンのみんなは、私の口から出る言葉しか信じないと言ってくれていたのが救いでした。

嫁への名誉毀損、彼への結婚詐欺で民事訴訟を決意し、弁護士を探し始めました。が、うまくは行きません。
彼の職場は嘘だった、どこに住んでいるかもわからない、収入もあるかどうかわからない。この状態で訴訟を起こしても赤字になるだけだと言われ、泣き寝入りするしかないのかと、絶望の淵にいました。

次章に続く…

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