【富山第一高校】 大塚一朗監督
■プロローグ
ウェアラブルデバイス『Knows』を導入頂いているチームへの取材を敢行!
実際に使用して感じる魅力や感想、チーム内での状況変化等を伺います。
記念すべき第1回目となる今回は、全国高校サッカー選手権大会での優勝経験もある「富山第一高校」の大塚一朗監督にインタビュー!
7年連続32回目の全国選手権大会への出場が年末に迫る中、どの様にKnowsをご活用頂いているのでしょうか。
■Knowsの公式販売が開始した2019年初頭から導入頂き、ありがとうございます。もともと導入のキッカケは何だったのでしょうか?
「選手の心拍数を知りたいという事が最初ですね。試合時においては交代策の手掛かりになりますし、練習時においても心拍数を知ることでトレーニング強度の設定に役立てる事ができると考えていました。Knowsの他にもいくつかウェアラブルデバイスの話はありましたが、リアルタイムで数値確認ができるKnowsに惹かれ、導入を決めました。」
■心拍数の把握以外にも、導入して良かった事はありますか?
「沢山ありますが、特には選手へのフィードバックの方法の面で、非常に良い変化を感じています。Knowsとデータ連結しているOne Tap Sportsも用いる事で、選手個々が自身のコンディションについてチェックできるようになっており、パフォーマンス向上にも繋がっていると実感しますね。トレーニングメニューを考案するコーチとしても、Knows導入以前はある程度感覚的にメニュー強度を設定せざるをえませんでしたが、数値化されたKnowsデータを通じて、より理論的なアプローチを徐々に始めています。」
■注視している計測項目は何でしょうか?
「私自身は先述の通り心拍数を注視していますが、選手らは”走行距離”が気になるようです。試合が終わった直後にも、選手らが能動的に自分の数値を気にするようになっており、そういった自主性の発達にも良い影響がでているなと感じます。今はチーム内での比較が精一杯ですが、もし他チームの有力選手等との比較をする事ができれば、より一層に選手らのモチベーションにも繋がると思います。」
■他チームのスタッツが気になるというお声が多いため、実はKnows公式HPや公式LINE等のSNS上で、強豪校のスタッツを特別公開しています。
「それは有難いですね!私自身ロンドンでの生活経験があるのですが、アーセナル等のアカデミーでは10年も前からそのようなスタッツデータを、選手のご家族らとも共有する仕組みが構築されていて、チームと選手家族全体でどのような数値を目指すのかが明るみになっています。Knowsでも導入チームのスタッツ公開があるのなら、うちの選手達の目標にもなり、とても良いですね。」
■今後、Knowsに期待したい事は何でしょうか?
「日本人は世界的に見ても身長等でフィジカル面のビハインドがあるとされる事が多く、それがゆえにパスを繋ぐポゼッションサッカーの遂行が目立ちますよね。しかしながら、守備時においてはやはりセットプレー等の競り合いで屈する事が多く、優秀なDFの育成も肝心なのではと。ただ屈強なDFを発掘育成するのみならず、日本人らしい体格の選手でも、育成次第でトップDFになれると思うんですよね。実際にイタリア代表として2006年にW杯を優勝、そしてバロンドールにも輝いたファビオ・カンナバーロ選手の身長は170cm台半ば。それでも世界No.1のDFだった秘密も、Knowsを用いて秘密を解剖できるのではと期待します。競合い時の初速が異常に速かったり、そもそものポジショニングが的確だったりと、推測はいくらでもできますが、明確な数値根拠をKnowsを通じて出すことができれば、これからの選手育成にもより一層に面白味がでてくると思います。」
■おわりに
UEFA公認A級コーチライセンスも保有し、2022年からはモンゴル代表監督の就任が決定している、富山第一高校「大塚一朗監督」のインタビュー、如何でしたでしょうか?
現時点で200チーム以上に導入を頂いているKnowsを、販売開始まもない頃から導入して頂いている同校。計測されたデータをトレーニングメニューにも落とし込み、選手自らのコンディション管理にも繋がっているというお話を伺う事ができました。
2021年は12月28日に開幕を迎える第100回高校サッカー選手権大会。旧国立競技場で決勝が実施された最後の大会で優勝した”トミイチ”が、新国立競技場で初開催となる今大会で戴冠するのか、大注目です!
《取材執筆》Knows 竹内 一平