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【湘南工科大学付属高校】室井 雅志監督

 ウェアラブルデバイス『Knows』を導入頂いているチームへの取材を敢行!
今回は、湘南工科大学付属高校サッカー部の 室井 雅志監督にお話しを伺いました。
今夏、徳島県で開催された全国インターハイに、チームとしては35年ぶりに出場し、ベスト8迄進出。1999年の室井監督就任以来、初めて全国の舞台で躍進した同チーム。
Knows導入から丸3年が経った今、貴重なKnowsインタビューが実現しました!

■全国での戦いを終えられた感想を教えてください。
「せっかく全国の舞台に辿り着くことができたので、たった1試合でトーナメントを負けて帰るのは避けたいなと思っていた中、選手らの頑張りもあり計3試合を戦う事ができた点は良かったと思います。ただ、準々決勝で対戦した米子北高校には、前半だけで3失点を喫して完敗。全国屈指の強豪校に、全国大会で勝ち抜くための力の差を、まざまざと見せつけられましたね。」

■大会中、Knowsが役に立った事はありましたか?
「ベスト8進出を懸けた履正社高校戦は、PK戦までもつれ込んだのですが、Knowsの画面ではリアルタイムで各選手の心拍数がどういった状態にあるのかが、色で分かり易く表示されています。相手は年代最高峰のプレミアリーグ所属の強豪校という事もあり、うちのPKキッカー達は緊張しているのかなと思いきや、意外にも落ち着いていた為、安心してキッカーを指名する事ができました。その一戦を経て対戦した米子北高校戦において、結果は残念でしたが、実はKnowsの数値的には、うちも普段通りで悪くはなかったと振り返っています。失点はボールロスト等のミスが原因。そこを逃さず決めきる速さは流石昨年の準優勝校。圧巻でしたね。」


■Knowsの計測データで重要視している点は何でしょうか?

「ダントツでスプリント回数です。当然ながら各ポジションで求めたい回数は異なりますが、それに加えて各選手の通常試合時の平均スプリント回数を把握する事に留意しています。例えば、センターバックであればスプリント回数は2-3回に抑えて欲しい。このポジションのスプリント回数が通常よりも多い場合は、相手攻撃陣の速い展開に付いていけておらず、結果も伴わない事が多いですよね。また、中盤の選手でもプレースタイルによってスプリント回数が異なると思いますが、普段あまりスプリントを計上しない選手が前半から回数が多い場合は要注意。気合が空回りして、自分のプレーができていない可能性が高いと判断します。各々の役割を全うできているのかの判断材料として、Knowsのデータは非常に助かっていますよ。」

■選手たちも客観的にデータを見ることで納得していますか?
「先述の気合が空回りしてしまった選手も、途中で交代を命じた際は悔し涙を流していましたが、Knowsの過去データと当該日の違いを見せる事で、冷静さを失っていた事にすぐ気が付いていましたね。我々スタッフ陣が各選手の個性を把握する事はもちろんですが、選手らにとっても自身の特徴や強みを客観的に理解する上で、Knowsのデータは欠かせないものとなっています。なにせ感情論だけで伝えるよりも、データをもとに伝える分、説得力が違いますからね(笑)」

■いまは試合時のみでKnowsを使用されているのでしょうか?
「基本的には、そうですね。ただ、Knows社が開催するオンラインセミナーに、先日うちのコーチ陣も参加させて頂いたりする中で、練習から使用するメリットは重々承知していますので、導入デバイス数の追加含めて、今後もっと良い活用をしていきたいと思います。Knowsは価格帯的にも非常に導入しやすく、育成年代にとって有難い限りです。」

■最後に、今後の目標を教えてください。
「ずっと変わらない目標としては、神奈川県リーグ1部残留以上と、冬の選手権神奈川県予選でのベスト4以上です。少々謙虚と思われるかもしれませんが、目の前の試合をひとつひとつ全力で取組んだ結果として、今夏のような全国大会が見えてくるのだと思います。そうはいっても、何が起きるか分からない、混沌としている神奈川県ですから。今夏で得た課題と向き合い、強化に努め、個人的にはもう1度、全国の舞台で米子北高校と戦ってみたい。そこに辿り着けるよう、Knowsを通じて選手らとのコミュニケーションを密にとり、良いチームを作っていきたいと思いますので、引き続きのサポートを宜しくお願いします。」

 
《取材執筆》Knows 竹内 一平

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