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【桐生第一高校】 田野豪一監督

■プロローグ

ウェアラブルデバイス『Knows』を導入頂いているチームへの取材を敢行! 今回は、群馬県「桐生第一高校」サッカー部 田野 豪一監督に、『Knows』を使用して感じた魅力やチーム内での変化などの感想を伺いました。
昨年末には、リーグ昇格をかけたプレーオフの一戦でも『Knows』を上手く活用して頂き、ユース年代最高峰カテゴリー「高円宮杯U-18プレミアリーグ」への出場権を獲得。2022シーズンは遂に、同校史上初めての舞台に参戦する。


■プレミアリーグへの昇格おめでとうございます。
昇格を懸けた一戦では、帝京長岡高校(新潟県)を相手に 70 分を過ぎた時点で 1-3 のビハインド。そこから終盤の 20 分で 3 点を叩き込む大逆転劇でしたね。
 

「ありがとうございます。『Knows』を導入して 2 年以上が経ちますが、選手の走行距離や心拍数がリアルタイムでデータが確認できるので、数値で疲弊している選手がわかり、フレッシュな選手に入れ替えるようにするなど、試合時の交代策への重要な手がかりとして活用しています。昇格戦の時はヘディングが強い選手にとくに疲労が見られたので、やむなく交代を決断していたのですが、ちょうどコーナーキックになり、同点のチャンスを得ました。 その選手には『このプレー後に交代を用意するから、あとラストワンジャンプ頼む』という 事でピッチに残した結果、ヘディングで見事にシュートを決め、結果的に逆転勝利を掴む事 ができました。重要な戦況を見極める上でも、データに基づいて交代策や戦術変更等を講じられるので、より自信を持ってゲームマネジメントができ、とても助かっています。」



■試合時に限らず、日々のトレーニングからもご活用頂いているようですね。

「導入当初は、走行距離と心拍数から試合時の交代策への活用が主目的だったのですが、 『Knows』スタッフからも親身なアドバイスがあり、トレーニングでも使用したところ、大きな気づきが 二つありました。一つ目は、トレーニング時間の短縮です。以前までは総ト レーニング時間に 2 時間半を割いていましたが、だらだら長くするのではなく、短時間で強度の高いトレーニングを行った方が効率的だという発見があり、トレーニング内容を見直したところチームの雰囲気にもメリハリが生まれパフォーマンス向上に繋がりました。 二つ目は、以前までのトレーニングでは試合時のようなスプリント回数が皆無に等しかったこと。『Knows』の場合、24km/h 以上の速度を計測した場合にスプリント回数のカウントがされるのですが、意識をしていないと中々トレーニングでは届かない数値です。そこでスプリント系のメニューを新たに取り入れ、より試合に近いシチュエーションを想定したメニューを加え、怪我の防止にも繋げています。」



■『Knows』の導入が、怪我人の減少に繋がっているのでしょうか?

「はい、非常に改善されています。シーズンを通して怪我人を出さないことは重要な試合で も主力選手の計算ができるので、私たちにとって最重要項目といっても過言ではありませ ん。とは言ってもトレーニング強度は担保したいので、『Knows』のデータを蓄積すること で、これ以上やると危険だなというリスクヘッジができ、怪我人の減少に繋がっていると思います。指導者としても、こういったデータのお陰で新たな勉強になり非常に為になります。現在は、計 30 セットを導入させてもらっているので、トップチームのみならず他のカテゴ リーでも活用し、若手指導者の育成にも寄与できていると感じています。」



■『Knows』に、新たに計測・数値化してほしい項目を挙げるとしたら?

「選手個々に体力ゲージのようなものがあれば、助かりますね。たまに数値上では明らかに 疲れている選手に『まだいけるか?と聞くと、はい!大丈夫です!』と言うのです。でも、そういう時に限って、後に痙攣を起こしたりするのですよね(苦笑)。要は主観と客観のズレ をなくすような、体力ゲージや調子の良し悪しが色で分かったりすると――。
何か某ゲーム にでてきそうな要素があれば、より助かりますし面白いなと思います。」



■おわりに

ベルギーリーグで活躍する鈴木武蔵選手らプロ選手を輩出し、プレミアリーグへの参戦を 決めた桐生第一高校 田野 豪一監督 へのインタビュー、如何でしたでしょうか? 『Knows』のデータを活用し、試合時の効果的な交代策の見極めや、トレーニング内容を見 直し、怪我人の軽減にも繋がったというお話を伺うことができました。2022 シーズンは同校史上初となる、高円宮杯 U-18 プレミアリーグに参戦。同リーグ特有の長距離移動も伴う中、怪我人なく過酷なシーズンを乗り越え、『Knows』と共にどんな躍進を見せてくれるのか、ぜひ期待しましょう!

《取材執筆》Knows 竹内 一平

〆_裏選手権


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