見出し画像

「天使様」Cover Songs収録曲予想

宗教には欠点もある、なぜなら人間に欠点があるからだ。
この私を含めてね。
「天使と悪魔」

仲間内で大人気のアニメ「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」のカバーソング集が発売されるらしい。

私と同じ名を語る不届きな小娘に対抗意識を燃やす、という不届きな態度で視聴していたが、カバーソング集を出すとあっては収録曲を予想しないわけにはいかない。現時点(2023/3/9)では収録曲は公開されていないが全10曲とのことなので、CVの石見舞菜香さんの声質や作品のトーンに合っているかどうかなどを勘案して予想してみたい。

Aerosmith - Angel

いきなりベタな選曲で申し訳ないが、やはり「天使」といえばこの曲は外せないだろう。ストレートなハードロックサウンド、ストレートに愛を歌う歌詞が純粋な感動を誘う。本編の最終回で流れてもおかしくないくらいの名曲だ。

Morrissey - Angel, Angel, Down We Go Together

「傷ついた天使に寄り添う歌」であり、本編のテーマにぴったりではないだろうか。「一緒に堕ちる」、つまり綺麗な理想じゃなくて実生活に向き合えというメッセージがストリングスの静かな響きとともに伝わってくる。

Little Peggy March - I Will Follow Him

これもベタだが、「天使にラブ・ソングを…」からの選曲だ。抑圧・お行儀よくすること・誰かの期待に応え続けること……窮屈さからの解放を伸びやかな歌唱とパフォーマンスで示すこの曲も本編によく合っていると思う。

Evanescence - My Heart Is Broken

愛を見失い傷ついた女性が「闇の天使」を探す曲だが、天使が探していたのは天使だった、と解釈すれば面白いかもしれない。石見さんにエイミー・リーばりのロングトーンで絶唱してほしい。

BOOM BOOM SATELLITES - DRESS LIKE AN ANGEL

人力ダンスビートでライブを沸かせる彼らのキラーチューンだったが、こういう曲が1曲入っているとアルバム全体が引き締まると思う。今聞いても全く古びることのない、生音とテクノサウンドのバランスが良い1曲だ。

Jamiroquai - Love Foolosophy

「Blow Your Mind」と迷ったが、作品のトーンを考えるとこの曲のほうが適しているだろう。どんなに登場人物が増えてもお互いにはお互いしか見えていない、そんな「Love Fool」な情景をファンキーに描いている。

Red Hot Chili Peppers – Under The Bridge

天使の街/ロサンゼルスで人生に絶望し、橋の下でドラッグに溺れる様をセンチメンタルに語るレッチリの代表曲だ。ウエハースを探して街を徘徊する人々と姿が重なって胸が熱くなってしまう。ちなみに、私もまだ見つけられていない。このまま会えないのかもしれない。
3/19追記:ついに見つけることができた。 

Napalm Death - You Suffer

「あなたが苦しむ必要はない」と、優しさに溢れたメッセージを短くシンプルに歌い上げる名曲だ。難しい曲だが、石見さんなら歌いこなせるだろう。

The 1975 - Somebody Else

この曲が収録されているアルバムは「君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。」で、彼が寝ているのを見てつい悪戯をしてしまうような彼女によく合っている。また、「付き合ってはいないけど誰かに取られてしまうのは嫌だ」という歌詞も本編に沿っていて、良いエピグラフになっている。

Radiohead - True Love Waits

上述の9曲は曲順を問わないが(強いて言えばAerosmith - Angelは1曲目だろうか)、このTrue Love Waitsは締めくくりの曲だ。男女の、親から子への、そして子から親への真実の愛を静かなピアノサウンドで弾き語る、まさに彼女のアルバムの最後を飾るに相応しい名曲だ。

最後に

本編の内容に沿った、なかなかいい予想ができたと思う。10曲選ぶのは大変だったが、興味があれば何曲か聴いてみてほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?