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美容師はぼくの生きる道。限界までチャレンジするためにフリーランスへ

美容師歴5年、2022年5月にフリーランスへ転身。美容学科の高校在学中に美容師業界デビューを果たし、その後20歳という若さで店長に抜擢される経験をもつ。“美容師としての自分しか考えられない”と語る、稲積さんの生き方についてお届けします。

稲積 勝法さんのプロフィール

「美容室のおてつだいが大好き!」。ちっちゃい頃から美容師になると思っていた

──稲積さんが、美容師を目指したきっかけを教えてください。

大分の実家が美容室だったのが、大きなきっかけとなりました。

母と祖母が自宅サロンを経営していて、幼稚園のころから手伝いをするのが日課だったんです。

田舎のちっちゃい美容室で、キラキラした感じではなかったですが、地元密着だったので、常連さんがたくさんいて。

髪を切ってお金ももらって“いつもありがとう”って感謝の言葉をいただいている姿をみていて。

ぼくは幼いながらに「美容師はすごく素敵な仕事だ」と肌で感じ、尊敬していました。

ぼんやりと“ぼくも将来は美容師になるんだなぁ”と思うほど、美容師はぼくにとって体の一部みたいな感覚だったんです。

その気持ちは変わらず、美容師学校に進むことになりました。

高校生で「美容学生」を志す

──美容師になるまでの道のりを、教えてください。

高校のときに、美容学科のある学校に通いはじめました。

こんなふうに話すと「高校で美容学科なんて、すごい!」と言われるのですが、なんにもすごくないですよ。

というのも、ちょっと中学時代に元気すぎた部分があって(笑)。

一番いきたいと思っていた学校に、行けなかったんですよ。

ですがやんちゃしてた中でも、友人の髪を染めたりカットしたり、女友達の髪をかわいくセットしたりっていうのはずっと大好きだった。

SNS世代なのでInstagram投稿したり、カリスマ美容師へ憧れたり。早く自分も美容師になりたい気持ちが大きくなっていたんですよね。

いろんな思いや事情が重なり、高校生で美容学生という道へ進みました。のちに、18歳で美容師業界に足を踏み入れましたが、これは高校在学中の話です。

前美容室のオーナーと話したとき「この人にならついていきたい、一緒に働きたい」と心が揺さぶられました。

東京への憧れも相まって、1社目の入社を決心しました。

“20歳店長”として感じたやりがいと、苦悩

──1店舗目の美容室では、どのような経験をされましたか?

1店舗目の美容室には、18歳で入社してから5年間お世話になりました。

社会人について無知だった自分に、ゼロから知識を教え込んでもらった大切な場所です。

同世代の仲間や、なにかあったときには手を差し伸べてくれる先輩もいて。そのうちに「稲積さんと一緒に働きたい」といってくれる後輩もできました。

なんと……20歳からの3年間、店長として働く機会もいただいたのです。

──18歳で店長抜擢!すばらしいですね。

店長抜擢は自分の力だけではないし、全然すごいと思っていないので、ちょっと気恥ずかしい話ですが……。

18歳で入社して、1年後にはスタイリストデビュー。

その後はお客さまに恵まれ、目に見える数字として会社に貢献できたのが、若くして店長をまかせてもらえるチャンスにつながったと思っています。

店長といえば店舗に関してやるべきことが、たくさんあります。普通に考えれば、20歳で店長なんて務まらないですよね。

ぼくも例外ではなく、まわりのサポートがあって店長がつとまっていた状態でした。若さゆえ仲間との距離感など難しい部分があり、もちろん失敗もしました。

でも自分なりに「稲積さんについていきたい、一緒にやりたい」といってもらえる人間になろう、そう思って行動していきます。

一人ひとりがどうすれば気持ちよく働けるのか、将来の理想などに寄りそう姿勢を貫きました。

そのうちに店長として慕ってもらえるようになり、やりがいを感じる反面、どうしても接客にあてられる時間が減り、苦悩を感じるようになったのです。

一生ぼくが担当していきたい。こだわりがゆえフリーランスへ

──店長として、どのような悩みを抱えるようになったのですか?

店長としてやりがいを感じる反面、働き方に疑問を抱きはじめました。

お店についてやるべきことが山ほどあり、接客だけが仕事ではなくなってしまったんです。

どうしても、シャンプーやカラーなどアシスタントさんにお願いしなくちゃならない。

「最初から最後まで自分で接客したい、まだまだプレイヤーでいたい」。そんな気持ちが溢れ出てきたんです。

──その後フリーランスになったわけですが、前の美容室の仲間から止められませんでしたか?

ありがたいことに、働いていた美容室の上司や仲間には「やめないでほしい」と止められました。

ぼくとしても、一緒に働く仲間・社長・お店が大好きだったので、悩みに悩み抜きました。

でも自分の信念を貫くために、フリーランスの道を選んだのです。

店長時代があったからこそ、今の自分の信念が確立されたと思っています。

”Z世代美容師”の戦略

──サロンビレッジは、どのように知りましたか?

サロンビレッジは前美容室の社長つながりで紹介していただき、存在を知りました。

完全プライベート空間に魅了され、お客さまにリラックスしてもらえる・満足してもらえると確信したんです。

もともとカラーが好きで得意だったので、ミルクティーベージュ特化の美容師として活動しています。

2022年5月にフリーランス美容師として独立したので、現在は新規顧客の獲得と安定を目指している段階です。

──フリーランスとして、どのように集客をおこなっているのでしょうか。

集客はInstagramとminimoで行っており、特に力を入れているのはInstagramです。

美容師のオンラインサロンに入ったり、仲のいい美容師たちと情報交換したりして、SNSの発信方法・集客方法を学んでいます。

現在は主に新規顧客に向けた内容を発信中。ミルクティーカラーをしたい人の目にパッと映るような投稿が多いです。

ほかにもお客さま目線でスッと行動をおこせるような、予約につながりやすい動線づくりにも注力し、奮闘しています。

“美容師じゃない自分”なんて考えられない

──美容師としてのやりがいを、教えてください。

ぼくの元に来てくださるお客さまには、いつも「ありがとう」とおっしゃっていただけます。

でも自分からしたら「ぼくのほうこそ、来てくださってありがとうございます」なんですよね。

だからこそ、次はここをもっとうまくなろう、もっと自信をつけようっていう気持ちがどんどん湧いてきて……

「美容師、すんごく楽しい!」って心から思います。やめたい瞬間って、全然ないんですよ。

──稲積さんの今後の展望を、教えてください。

ぼくのポリシーは“一生お客さまの担当でありたい”です。

いま担当しているお客さまが一生ぼくのお客さまでいてくださるように、日々を積み重ねています。

積み重ねの中のひとつが「お客さまメモ」です。

施術が終わってお客さまがお帰りになったら、真っ先にやるのがこのお客さまメモ。

会話内容から使用薬剤までメモできるアプリで、会話内容をひとつ残らずメモするんです。

記憶力には自信があるほうなのですが……細かな内容まで覚えていてくれたら、お客さまも嬉しいと思って。

技術とかももちろんトレーニングしますし大切です。

でもそれ以上に「誰にやってもらいたいかが大切」だと思っているからこそ、親切ていねいで居心地のいい接客を大切にしています。

「ゆくゆくはサロンをもちたいなあ」なんて、ぼんやりと考えることもあります。

ですがまずはフリーランス美容師として地を固め、自分の限界までとことんチャレンジし、美容師として生き続けたいです。

稲積 勝法さんのInstagramはこちら

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