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#メンバーnote

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ナレッジラボメンバーが個人で発信しているnote記事をまとめています。
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#経営管理

管理会計で戦略を育てる(前編)

気づけば戦略が見えなくなっていませんか?戦略を考え、計画に落として実行しようと準備しても、毎日いろいろなことが起こる中でいつの間にか当初の計画や戦略がどこかにいってしまう。経営メンバーだけじゃなく、マネジャーやスタッフまでもが計画や数字を意識して動いて欲しいけど、日々忙しく過ごしていると意識が弱くなってしまってその場その場での対応になってしまう。 戦略や計画を常に意識しながら実行する、計画と実際の差分を把握しながら何が足りないのか考える、必要に応じて戦略や計画をアップデート

日米企業の戦略実行力の違いについて考えてみる

失われた30年の日本企業と強い米国企業過去30年間で日本経済と米国経済の差は大きく広がったと言われています。次のグラフはIMFが発表した1990年からの名目GDPの推移です。 米国の名目GDPは1990年から比べると4倍以上となっていますが、日本は同じ期間でほぼ横ばいとなっています。 過去30年の間に、米国は2008年のリーマン・ショックと2020年のコロナ禍によって、マイナス成長はあったものの、この2年間を除くと順調に成長を続けてきました。特に近年の経済成長は非常に強く、

経営管理の課題は思ったよりも深い

こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。 当社では、6つのカルチャーを定めていて、その中に 顧客の本質的な成功にフォーカスする というものがあります。 お客様の本質的な成功とは、目の前の問題点だけを解決した状態ではなく、気づいていない根本的な課題が解決された状態だと捉えており、表面上の課題だけでなく、お客様が気づいていない根本課題を追求し、解決策を提供することで本質的な課題の解決まで支援するという当社のカルチャーを表したものです。 なぜこのようなカルチャーが生まれた

Manageboard2.0アドバイザープランリリースに際し、代表国見をはじめ、メンバーがnoteをまとめました

Manageboard2.0はこれまで一般事業者の方に機能提供してきました。 この度、士業事務所・コンサルタントの皆さま向けのプランである、アドバイザープランをリリースしました! アドバイザープランリリースに際し、代表取締役CEOの国見、カスタマーリレーション推進室 室長の高木がアドバイザープランについての想いをnoteにまとめています。 当社はManageboardのリリース当初から、士業事務所・コンサルタントの方には多くの貴重なアドバイスを頂き、大変お世話になってきま

会計事務所の皆さまと新しい経営管理の体験を創る

こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。 Manageboard2.0も新しい経営管理の体験を提供したいという想いのもとでさまざまなアップデートを重ねてきました。 2021年6月30日にいよいよManageboard2.0でも現行Manageboardの会計事務所さまにご活用いただけるアドバイザープランをリリースすることができました。 今回は、アドバイザープランをリリースするに至った背景や想いについて書いてみたいと思います。 「経営を会計の力で変えたい」から始まった

なぜキャッシュはショートするのか

こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。 やりたいことに対してキャッシュが十分にあるという会社ってほとんどないですよね。多くの会社が限られたキャッシュをいかにうまく使って事業を回していくか、という課題と常に付き合っているんじゃないかと思います。 この課題と付き合っているにもかかわらず、ベンチャー企業であっても業歴が長い会社であっても資金が足りなくなってしまって事業継続が危うくなる会社を多く見てきました。 いろいろな要因があるのですが、キャッシュがショートしてしまった会

会計に対する価値観を変えた事業再生の話

こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。 2013年に中小企業に新しいサービスの形を作って経営管理の価値を提供したいと考えて創業したナレッジラボですが、創業後、最初に取り組んだのは中小企業の事業再生でした。 それまで事業再生というとM&Aの手法を使った外科手術的なスキームしかやったことがなく、リスケジュールを中心とした中小企業の事業再生はほとんどやったことがなかったため体系だった中小企業の「事業再生ノウハウなどはありませんでした。 そのため、起業から約3年ほどは事業展

アジャイルファイナンスについて考える

こんにちは。ナレッジラボCEOの国見です。 近頃、アジャイルファイナンスという言葉に触れることが徐々に増えてきたので、今回はアジャイルファイナンスについてさわりをまとめてみたいと思います。 アジャイルといえば、ソフトウェア開発の考え方としてよく知られていて、ナレッジラボが開発しているManageboardも当社プロダクトチームがアジャイルの手法であるスクラム開発をしているので、結構馴染みのある言葉ではありました。 一方で、アジャイルファイナンスとなればあまり聞き馴染みが