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お金の勉強と、漠然とした老後の不安を考える

今日はお金の話。かつての私と打って変わって、今の私はお金に困っています。

そのなかで、さまざまなことを悩み考えて、自分なりに意見がまとまってきました。

本文中で自分の意見を主張する場面がありますが、私の行動を参考にして欲しいわけではありませんのでご了承ください。私の考えは間違っている可能性があります。


稼いでさえいれば奔放な生活も妥協できた年収1000万円時代

かつての年収1,000万円時代


ある意味自然な成り行きでこの年収まできてしまった私は、金銭感覚がある意味ぶっ壊れたまま生活をしていました。

当時の最高家賃は18万円弱で、都内のそれはそれはいい場所に住んでいて、一人暮らしの1LDK。

食費は毎月8万円以上かかっていたと思うし、会食や書籍購入、通信費などありとあらゆるものにお金を使っては、「自分の将来のため」だと思い込んでいました。


それが全く無駄だったかと言えばそうではありませんが、そんな生活は長くは続きませんし、続けようと思うとしがみついてしまいます。

自分自身の生活水準をある程度低く保っておくことこそ、自分自身がやりたいことに近づくために必要な選択であったのに、当時の私はそれに気づいていませんでした。


幸運だったのは、私がさほど物を持つことに執着がなかったことでしょうか。

都内なので車は不要ですし、そもそも車は怖くて乗れません。免許は持っていますが。

家も賃貸で高い部屋に住んでいましたが、所有したいとは思ってませんでした。

家具家電もいい物を買いたいと思っていましたが、インテリアにはさほど興味がなく、むしろセンスがないのでレンタルの方が好みでした。


何に使っていたかと言えば、日々の食費と人との交際費とやたらと買う書籍、資格試験の費用、PCなどの備品といった具合です。

書籍については、毎月2-3万円くらい買っていたように思いますし、会食も会社の経費でいけるものに加えて、個人のネットワーキングのために人を誘ってはいろんな人と食事に行っていました。

ある意味、私の自己投資はモノに対してではなく、自分が仕事で成果を出したり、他の仕事につなげたりするための時間や体験、それを実現するためにその他の時間を効率化した結果、だったのかもしれません。

生活水準が維持できなくなったタイミングで方針を変えざるを得なくなった

とはいえ、毎月4-50万円近い出費がある生活をもう維持はできないのです。

私には、諦めて生活水準を下げる他ありませんでした。

かつての生活を思い出す

かつて大学生の時は、家賃4万円の家に住み、奨学金を借りて大学に行き、月10万円前後で生活していたことを思い出しました。

正直、あの時の生活に戻れる自信はありませんが、段階的にでも昔のように慎ましく生きることができるのではないか?と思うようになったのです。


当時の私は、自分でお金を借りて大学に行っている、という感覚でした

当時の私は対して遊びをした記憶もなく、毎日貧乏で図書館やカフェに行っては勉強を繰り返し、学食でご飯を食べて帰る、という生活だったことを思い出します。

朝、大学の近くのカフェに6時ごろから行き、1限の授業前まで勉強し、大学に行ったあとは、アルバイトをした後に23時ごろまでカフェで勉強してから帰る。そんな生活でした。


それでも生活は前に進んでいる感覚があり、私の身の丈と性格にはきっと合っていたのだと思うのです。

正直、周りに私のような感覚の人はいなかったので、価値観の違いで恋人と揉めたこともありましたが・・・

朝早くから活動を始める時もあったけれど

虚栄心で始めた見栄っ張りな取り組みは続きませんでした。

当時、朝4時起き本に触発されていた私は、朝頑張って起きて、自分のために自己投資する時間を確保するようになりました。

池田さんのこの本はとても素敵で、勇気を与えてくれる本なのですが、当時の私は捉え方が歪んでしまっており、非常に申し訳ない知識の使い方をしておりました。

端的に言えば、浅はかですが、周りからの見え方を気にしていたのですね。

さほど朝型でもない私が、毎日朝4時や5時に起きるというのは虚栄心だけでは割に合わない投資で、すぐに辞めてしまったことを思い出します。

あの頃の私に戻るために

あの頃の私に戻ろう

そう思い始めたのは最近です。見栄を張る相手も今はいませんし、純粋に自分のためにそう思うようになってきたのです。

もちろん、学生に戻るわけではありませんが、昔の慎ましい自分に戻りたいと思うようになったのです。

毎日、朝早く起きて、自分のために時間を割いて、労働して、また自分のために時間を割いて寝る、そういう生活に戻ろうと。

あの時は謙虚で、周りを尊敬できていたのです。多分、生活に不安がなかったからだと思うのですが。

一人暮らしを学び直す

たびたび紹介していますが、私は以下の本が大好きです。

故・辰巳氏が家族に向けて書いた書籍は温かく、知恵袋的な雰囲気が漂っていてどんなメンタルの時に読んでも嫌な気持ちがしない。

流行りの自己啓発や専門的な書籍もいいですが、私的には味が濃すぎて、体調が悪い時に摂取すると体を壊しかねないのです。

費用もお手頃、内容もためになるし、優しくて温かい。そんな本を片手に一人暮らしを改めて勉強し直すことにしたのです。

お金は稼げてもお金の知識がなかったことに気づく

そうすると、徐々に気づくことが出てきました。

家事などの一般的な常識に加えて、特にお金の知識が私には乏しかったということに。

必要なお金の知識はちゃんと学び直すことにした

お金に困らないことは人を盲目にさせるのかもしれない

と私は思うのです。少なくとも私のような自信家は、お金があると「どうせなんとかなるっしょ」とアホな考えをしてしまいがちです。

自分で稼げるからなんとかなるやろ、とポジティブというかバカというかそういう風に嫌味なく考えてしまうのです。

でも、そんな人も私のように突然思ってもみない結末で、自分の思っても見なかった方向に人生が進んでしまうこともあるのです。


だから、私はちゃんとお金の勉強をしてみることにしました。

勉強もなんとなくやった気になるのは嫌なので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取ることを通じて、今は勉強に勤しんでいます。

FPの試験はどうやら3級から順番に受けるものらしく、面倒ですが3級から順々に勉強しています。


勉強に差し当たり、いくつか書籍を本屋で読みましたが、中でも以下の本がおすすめでした。

内容に過不足がなく、おそらく一般的なお金の知識があれば一日前後でテキストは一通り読みこなせ、すぐに問題集に取り掛かれると思います。

稼ぐから貯蓄を考えられるのであって、「蓄財する・しない」を考えられること自体がある意味で幸せとも言える

勉強をしていく中で蓄財や投資、資産形成などいろんな本を読むことになりました。

その中で感じたのは、

貯蓄を考えられること自体が幸せなことなんだなぁ

ということ。私は稼ぐことからセットで考えないといけない身分なので、どうしても稼ぐ→貯蓄と考えざるを得ません。

そうすると、どうしても稼ぎが不安定でも成り立つ生活水準を維持することと、なるべく安定的に稼げる販路を見つける方に意識が向きがちです。

もちろん、その中で貯蓄は自然に発生するものですが、サラリーマンだと「毎月X万円貯蓄して、何年後にはXX円を目指して」というビジョンが描けること自体、羨ましい。

ひがんでいるわけではないですよ。それこそがサラリーマンの特権でもあり、その分失っているものもあるのですから。

しかしまあ、個人で生計を立てるというのは身に染みて貯蓄をしないといけないプレッシャーにさらされるものなのだなぁと思います。かつての私を今の環境にぶち込んでやりたいくらいです。


読んだ本のうち、いくつか紹介しますが、どれも良かったです。よければぜひ。

最近読んだ、故・山崎元さんの著書。息子に向けた本で、愛情がいっぱいで私はとても好きでした。経済アナリストらしからぬ記載もあり、それも良さと思います。

漫画の方がわかりやすい人はこちら。有名なバビロンの大富豪の漫画版です。本を読むのが久しぶりな人はいいかもですね

定番の名著。それなりに分量があるので、読書が苦でない人が読むと良いかもです。YouTubeなどに内容紹介も出てると思いますのでそちらを読むのも良いかと。

せっせと勉強する時間がない人へ

もしこのnoteを読んでいる人で、「そんな勉強する時間ないよ」って人がいたら、とりあえず以下の2冊だけでもさらっと読んでみるのはどうだろうか

1冊目の『お金の基本』は、節約や貯蓄、投資などの各ポイントがシンプルにまとまっていて、全体感をサラッと掴むのにはおすすめ。

中身を少し詳しく知りたい時は少し物足りないかもしれないが、それは個別に書籍を買ったり調べたりすれば事足りると思います。

2冊目の『お金の大学』は、1冊目に比べると全体感が掴めるのにプラスして、内容が少し詳しめに書かれています。

特徴なのは、稼ぐというパートも詳しく述べられている点。

単にお金を節約して貯めて投資して増やしましょう、ということではなく、うまく稼いで稼ぎ自体も増やしながら節約もして効率的に財産を増やしていきましょう、という色が濃く出てると思います。

著者の特性の違いかもしれませんね。

お金の悩みは将来の不安を駆り立てられた結果である

不安というのは無知からくるものだ

そう私は思うのです。漠然と何かに不安を感じる時は特に。

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