見出し画像

後輩には転職しなくて良いんだよって言ってしまう

隣の芝生は青い

僕は何度か転職して、独立もしてる。
そんな僕だから、後輩の子とか飲みに行くと自ずと転職やフリーの話になる。

それは、つい先日にも。
飲みにいったのは、新卒プロパーで短い間だったが僕がトレーナーでついていた子だった。
4月で四年目ということに驚きつつ、辞めなくて偉かったね、とつい褒めてしまった。
入社当初はなかなか辛そうにしていたから。
辞めないのが偉いわけでもないし、そこを評価するってのは変なのは分かってるんだけど…。
続けるための努力をしたんだろうな、乗り越えてきたんだな、そう思ったら10歳は歳上のおっさん先輩として、褒めたくなってしまった。

新卒プロパー採用の人と話すと、多くが同じ会社でしか働いたことがないことに、引け目を感じていると言う。
これはもしかしたら、転職者やジョブホッパーが多い業界特有のものかもしれないけれど。

そして、例の彼女も同様のことを言っていた。
「このまま同じ会社に居て良いのだろうか」と。
正直、僕は他人にアドバイスできるような人間では無いし、そんな大それたキャリアも無い。
でも若い子にはいつも、「転職なんてしなくて良いんだよ」と言っている。

隣の芝生は青い、とはよく言ったもので。
転職している人を見ると、そっちの方がよく見えてしまう。自分が取り残される思いがする。「転職」の経験不足を感じてしまう。社会人として必須経験でもないのにね。

僕はもう“バンディエラ”にはなれない

バンディエラとは、イタリア語で『旗手』、『旗頭』を意味する言葉とされています。

一般的には長く一つのクラブやチームに所属している選手の事を指し、サッカー以外ではフランチャイズプレイヤーとも呼ばれています。
https://www.jleague.jp/sp/j-tano/2138?utm_source=twitter&utm_medium=social

何度も転職してるのに、僕はバンディエラに憧れている。
トッティ、スコールズ、日本だと中村憲剛、小笠原満男(海外行ったけど)、僕はこういった選手たちが大好きだ。
一つのクラブを愛し、忠誠を尽くして結果を残す。なんて格好いいんだろう。

そんなバンディエラに、僕はもうなれない。
僕の新卒一社目は、会社と呼んで良いのか分からないくらいの映像制作会社だった。命を守るために3年ほどで逃げるように辞めた。
たらればの話をしても仕方ないが、別の会社だったらもっと長く働いていたと思う。

そんな憧れもあって僕はいつも若い子に、「転職なんてしなくて良いんだよ」と言っている。

そう、続けられるって格好いい。

40番痺れるぜ

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?