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締約国会議3日目ルポ(11月29日)

こんにちは!
締約国会議が閉幕してから少し時間が空いてしまいましたが、未掲載の議事録を引き続き共有いたします。

締約国会議3日目(現地時間11月29日)の午後からは、NGOからのステートメントが発表され、7つの団体が議場でスピーチを行いました。(以下参照)

  1. The Elders

  2. Joint Affected Communities

  3. Steppe Organization for Peace

  4. PEOPLE'S SOLIDARITY FOR PARTICIPATORY DEMOCRACY

  5. REVERSE THE TREND

  6. JAPAN CONGRESS AGAINST A- AND H-BOMBS (GENSUIKIN)

  7. KNOW NUKES TOKYO

私たちKNOW NUKES TOKYOからは、代表の中村涼香(なかむら すずか)とメンバーの中村生(なかむら いく)が話しました。

以下に、それぞれのスピーチの内容を紹介します。

The Elders
2002年の米国の弾道弾迎撃ミサイル制限条約(ABM条約)からの脱退により、国際的な規範が破られた現在、平和の均衡が揺らいでいる。人類を滅ぼす兵器である核兵器をなくすことは最重要事項であり、私たち(The Elders)はTPNWが核兵器の廃絶に現実的かつ効果的な方法であることを協調し、またこの条約と働きかけに継続的な尽力をしていく。

Joint Affected Communities
先住民が不公平に核兵器実験によって影響を受けていることを認識し、先住民の人権と文化を尊敬し、被害を受けた人と環境への援助をするべきだ。特に核保有国がTPNWを批准し、自国の行った核兵器使用、実験、保有によって及ぼす被害の責任をとれるようにすることが核兵器廃絶には大切である。

Steppe Organization for Peace
まず命を守ることは基本的な人権であり、必須の事項である。これを踏まえ、TPNWは核兵器から命を守ることを最も効果的に行うフレームワークであり、その意思決定に関わる若者の参加率を20%に増やすよう約束することを求める。そして同時に、リーダーのみに留まらず市民の参加に、より多くの女性の声を取り入れることを求める。さらに、NPTとTPNWを両輪で促進させる必要性を確認する。

PEOPLE'S SOLIDARITY FOR PARTICIPATORY DEMOCRACY
北朝鮮の核使用を懸念して、韓米軍事同盟はこれまで、核兵器を使用する訓練を実施してきた。抑止力が構築されるほどに、核兵器の偶発的使用の危険性は高まる。東アジア大陸における昨今の国際的なパラダイムに言及し、核兵器使用の人道的な影響について、最悪の場合その意図的な使用が数時間数日以内の破滅的な結果をもたらす。

REVERSE THE TREND
ユース世代による参加やまたその繋がりが、より核兵器の廃絶に向けて活発な働きかけを生み出す。非人道的な核兵器には賞賛も名誉もない。敵にとっての脅威はおろか、むしろ人類への脅威でしかない。世界の指導者たちは、核実験などの核使用の被害に遭い、犠牲となった少女たちから学ぶべきである。

JAPAN CONGRESS AGAINST A- AND H-BOMBS (GENSUIKIN)
被爆3世としても、核兵器の非人道性を改めて訴える。核兵器廃絶の働きかけは被爆者の直接の声を聴ける最後の世代としての義務であると感じている。今こそ連携が必要。

KNOW NUKES TOKYO
私たちのステートメント発表については、こちらの別の記事をご参照ください!

以下の3点について提言を行いました。

  • 締約国は核保有国や核の傘に入る国々を訪れ、条約に参加するよう働きかけを行うことを要望します。

  • 条約の第6条、7条の核被害者援助の国際信託基金に関して、民間セクターも貢献できる枠組みになることを望みます。

  • 軍縮分野において活躍、貢献できる次世代の若者を育てるために機会提供を望みます。


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