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トランプ氏の起訴に思うこと

今日日本時間未明、前米大統領のトランプ氏が、ニューヨーク州で起訴された。起訴された米大統領経験者は、米国初だという。
海外のメディアは、トランプ氏が裁判所に入って行く姿と、その後の検事の会見を一様に生中継していた。

会見中、検事は「Everyone stands equal before the law」と、法の下では誰もが平等である点を強調した。それは事実だと思う。ただ、司法が時の圧力に屈したり妥協したりすることは、よくある。今までは起訴したくてもできなかった、それが今、このタイミングでできるようになった。その点を指摘するコメンテーターも海外メディアでは複数あったが、日本ではどうか。

マイナスイメージばかりが強調されるトランプ氏だが、2カ月前に刊行された日本の書籍「安倍晋三 回顧録」には、氏の政治(特に公約)や、相手に対する真摯な姿勢が記されている。これも彼の一面だと思う。

もう一つ、特に忘れてはならないと思っているのが、日本にも、起訴された当時現職議員の元内閣総理大臣が存在する点。田中角栄氏だ。この時も、明らかになっているだけでも、米国が深く関わっており、田中氏の政治生命は、完全に断たれている。米国司法が、その歴史を知らない筈がない、むしろ研究し尽くしているように、私には思える。

法の下の平等原則が曲げられないことは、誰にとっても真実であるが、実態として、何らかの力により抑えられていたその死のバネを、タイミングを見計らい、当事者を滅ぼす為に解き放つことは、法のあるべき姿なのだろうか。引き続き注視して行きたい。

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