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盗めるアート展行きたかったな

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。

自称バンドマンを名乗る中肉中背30代会社員男性がただただひたすら雑な何某かを記すだけの空間です。所属する企業やバンドの思想などには一切関係ない完全に個人の思考整理のためのものであります。また、とても傷つきやすいので間違えていたりするところは優しく指摘してあげてください。

※↑↑↑唐突な自バンド曲アピール

盗めるアート展

さて現在話題の盗めるアート展について私は6/18にこんなツイートをしてました。

私はエンターテイメント方面には強い興味関心がありますが、アート自体はよくわかりません(この区分がどうかというのは置いといてくださいお願いします許して)。ただ友人には絵画や現代アートを本職にしているアーティストもいて、アート界隈の雰囲気は好きだったりします。みんな面白いことを考えていて、私が全く知らない知識をいっぱい持ってて、どこかひねた姿勢もまた面白くてちょっとした憧れの人々という感じです。

その程度のライト層から見ると、この企画自体とっつきやすくてキャッチー、その場に行って参加したということだけで楽しかった思い出になりそうだなという意味で面白いなと思っておりました。

半面、これ完全にノーセキュ解放して人員整理できるのかななどと思っていましたところ、

こうなったそうで。まあそうだよね、という感想なんですが。笑

盗めるアート展が見たかった景色、狙いは?

企画された時の意図は当然部外者で文脈も知らないアート初心者の私にはただの推測でしかないのですが、こういうIFを考えるのは行けなかった楽しみかなということで…

1. 人の醜さを露見させることで完成するアート

これは違うんじゃないかなと…。善人のはずの個人が集まると愚行をおかすなんてのは社会現象的にはハロウィンやら小さいものでは飲み会とかで日常的に見ているでしょうし、社会のルールを閉じたコミュニティ/空間の中で外すと人はどうなるかというのはマリーナ・アブラモビッチの『Rhythm 0』が厳しく表現していると思っているので(この理解も合ってるのか自信はないんですが…)、改めて企画する価値があるのだろうかという。もしその顛末を含めてアートにしようという思惑で設計された展示会だったとしたらチープなような。

2. アートの価値を問う

盗まれた作品が転売にかけられるのは誰でも予想ができるので、そこで一般の人たちはどういう値付けをするのか。あるいは同様に転売された参考価格を見て売れるかもしれないけどそれでももっておきたいと手元に置くのか。それを通してアートの価値って何なのかを問うという。

これは試みとしてはなるほどー、と個人的には思います。アートに近い人と遠い人が同じ作品を通して価値を考えるということにはなるのではないかと思うので。

3. 洒落を楽しむ空間と時間のアート

「持っていける」「奪える」じゃなくて「盗める」な理由、ギャラリーに記載されていた説明文のテイストなどからしても、オーシャンズ11とか怪盗〇〇みたいな世界観を指向していたのかなと感じました。

持っていくと盗むの違いって、対象に価値があるかないかの前提の違いだと思うんですね。そして奪うと盗むの違いは慎ましさと華麗さ。そういった言葉に込めた文脈を予想していくと、もっと洒落の効いた空間にしたかったのかなーと思いました。この方向だったとしたら今回の結果は一番残念な形…

4. SNS戦略として娯楽性を高めた

シンプルにSNSで映える建付けにして身近に感じてもらい、多くの人に来てもらってアーティストの作品を見てもらいたい、という超ピュアな動機。注目が集まったという意味では成功でもあるが、反応を見る限りネガティブな反応も多くて想定したリアクションではなくなってしまったのかもしれないですね。


みたいなことを考えながら、もしかしたら無告知で同時多発的に盗んでもいいアートが街中に出現する、みたいなやり方で1か月くらいかけてじわじわと口コミで広まっていく様を楽しむとか出来るともっと楽しめたのかなーとか。この後会場の様子を録画したものが出てくるとしたらそれがどう活用されるのかなーとか。

アート自体の価値はあまりわからないけど、人が何に価値を感じてどういう行動をするのかを見つめられるという意味でも展示って面白いね、と感じた出来事でした。(時間切れで中途半端な幕切れ)

※本雑記中の記載は徒然なるままに書いているので情報の信ぴょう性等は一切保証しませんので何かにご興味持たれた方はぜひご自身でお調べいただけると幸いです

※そんでもって間違ってるよこれとかいやこうだろみたいなご意見がある方はぜひご教示くださいませ

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