こころの棘
「お前は一生幸せになれない」
もう何年前だったかな。別れ際にハッキリ言われた事だけは覚えている。
正直に言うとね、あの頃を思い出そうとすると靄がかかったみたいに上手く思い出せないんだよ。
きっと思い出せなくていいんだって脳が言ってるんだと思う。
その次に思い出せるのは驚きながら私を迎え入れてくれた祖母の顔。理由を話して、2人で夜中、笑いあって、時々泣きながらご飯を食べた。次の日仕事があったけど寝てなかったから休んだ。
この数年で私のことを大事にしてくれる人に出会えて、家族として迎え入れてくれた。
人生ってどう転ぶかは、自分にも分からない。
だから人生は面白いって言うけど、本当にその通りだと思う。
思い出さなくていい事も忘れてもいい事もあるんだって気付いたから。
これからも私は幸せに生きるよ。
ざまあみろ
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