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会計実務を学ぼう#0(簿記試験だけでは学べないこと)

これから複数回に渡って「会計実務を学ぼう」シリーズを書いていこうと思います。

今回は第0回として、「簿記試験だけでは学べないこと」について書こうと思います。

簿記の勉強で学べること

「会計を学ぼう」となったら、大体の方はまずはじめに「簿記」の勉強に手をつけると思います。

私もその1人で、会計システムを扱うと決まってすぐ、簿記の3級、2級を取得しました。

一番最初に簿記を勉強すること自体は間違いではないと思います。

ただ、簿記2級までとった上で感じたのが
「会計のルールは多少わかるようになったけど、業務イメージがつかない」
「先輩とお客さん(会計担当)の会話が理解できない」

ということ

簿記2級に合格しただけでは、業務をこなす上で不十分であることを実感しました。

簿記の勉強だけでは足りないこと

簿記の2級の勉強だけで足りないことは「実務をイメージすること」です。

売上業務を例に説明します。

簿記では商品が売れたときに次のような仕分けを起こすことは学びます。

売掛金 ¥1,000 / 売上 ¥1000

ただ、実務となると、この仕訳はどのタイミングで計上するのかも理解する必要があります。

売上を計上する基準は主に次の3つがあります。

①出荷基準:発送したら売上計上
②引渡基準:お客さんに渡したら売上計上
③検収基準:お客さんが確認して「OK」となったら売上計上

この3つのうちどの基準を採用して業務をしているのかによって、業務フローは変わってきます。

となると、システム側でも
・どのタイミングで会計仕分けを起こすのか
・どの機能とどうやって連携するのか?(あるいは手入力するのか?)

など、検討すべきことはたくさん出てきます。


とまぁ、この程度の理解は持っていないと、会計担当者と会話をしても内容がチンプンカンプンで終わってしまいます。(少なくとも私はそうでした)


実務の勉強に役立ちそうな教材(資格)

そこで「会計実務を学ぼう」となるのですが、
最近見つけたちょっと良さそうな資格をご紹介。

経理・財務の業務について、経済産業省が定めた「経理・財務サービス・スキルスタンダード」なるものがあり、それらを学べる資格(FASS)に興味を持っています。

内容は「実務に特化」ということで、「簿記」では学べない部分を強化できるのではないかと見込んでいます。


先日、ブックオフで中古(¥220)のFASSテキストを購入してみたのですが、こちらが想像以上に良書。

古い本ですが、業務の流れを学ぶ上ではかなり参考になる1冊でした。


今後、このシリーズでまとめていく内容

前置きが長くなりましたが、今後このシリーズでまとめていく内容です。

先程紹介した書籍などを参考に、会計の実務内容をまとめていければと考えています。

具体的には、
・売掛債権、買掛債権、在庫、固定資産などの管理
・決算処理
・税務申告
・現金出納管理
・etc…

です。

仕分けなど、簿記の知識解説は最小限に、
実務重視でまとめていこうと思います。


今日はここまで。
また次の記事でお会いしましょう。


=======参考=======

■会計実務
→簿記で不足している実務知識の補充に

■簿記3級
→会計を学ぶ第一歩。基本的な会計ルールを学ぶのに最適。

■簿記2級
→簿記3級を取得された方の次のステップアップに。

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