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【合格体験記】未経験から応用情報技術者試験(AP)を独学で合格する勉強法

この記事では応用情報技術者試験(AP)を独学で合格する方法についてまとめました。

私は学生の頃、応用情報技術者試験に合格しました。
情報系の大学出身ではないですが、独学の勉強で1発合格をすることができました。

これから応用情報技術者試験を受験する方、特に独学での合格を目指す方の助けになればと思います。

応用情報技術者試験(AP)の概要

応用情報技術者試験はIPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の1つです。

試験区分は色々ありますが、大まかな概要は以下のとおりです。

試験区分の概要

応用情報技術者試験(AP)を受験するメリット

応用情報処理試験に合格するメリットは色々ありますが、私が特に実感しているのは以下の2点です。

(1)ITの基礎知識を体系的に学べる
(2)客観的なスキルの証明になる

情報工学を専攻していなかった私がIT基礎知識を学ぶのに非常に有益な試験でしたし、就職後も応用情報技術者試験に合格しているということを評価してもらえることが多々ありました。

基本情報技術者試験よりも難易度が上がっている分、周りからの評価も高いです。

難易度と近年の合格率

近年の応用情報技術者試験の合格率は25%前後です。

加えて、応用情報の受験者は、合格率が30%~40%程度基本情報技術者試験をパスした人が多いです。

基本情報である程度の基礎知識をつけた方でも25%程度しか合格できない試験であるため、難易度は高めであると評価できます。

基本情報技術者試験より簡単?

応用情報技術者試験の合格者の中には、「基本情報よりも簡単だった」という方が一定数います。(私も、そう感じている一人です)

その理由は、応用情報技術者試験は午後の試験で「アルゴリズム」と「プログラミング」が必須ではないためです。

「アルゴリズム」と「プログラミング」が全く解けないという方で、「とりあえず資格だけほしい!」という方は、応用情報技術者試験から受験をするのも1つの戦略かもしれないです。

(もちろん、応用情報のほうが問題の難易度が上がっているため、合格は簡単ではありませんが。。。)

合格に必要な勉強時間

私が試験対策に費やした時間は、80〜90時間です。
大体試験の3ヶ月前くらいから対策をはじめました。

私の場合、すでに基本情報技術者試験に合格して、基礎知識があったためこのくらいの時間でした。

もし基本情報を飛ばして応用情報を受験する場合、勉強時間は150〜200時間程度を見込んだほうが良いかと思います。

試験対策のポイント

試験対策のポイントは「午後試験を重点的に対策すること」です。

応用情報技術者試験は「午前」「午後」の2つの試験があり、

午前:選択式の問題(4択)
午後:記述式の問題

です。

「午前」は知識問題が大半なので試験直前でも点数を伸ばしやすいのですが、「午後」は対策に時間がかかるため先に午後問題の対策をすることをおすすめします。

オススメ参考書

私が試験対策に使用した参考書は以下の2冊です。

たくさん参考書を購入しても内容理解が浅くなってしまうので下記2冊(特に(2)の過去問集)でじっくり対策するのがオススメです。

(1)キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

こちらは問題を解く上で必要となる知識をみにつけるために使用しました。非常によくまとまっており、初学者の方でも読みやすい内容になっています。

真面目に1から読もうとすると、非常に時間がかかりますので「まず過去問を解いて、わからないところをこのテキストで調べる」という流れが効率的です。


(2)応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

こちらは過去問演習のために購入しました。過去20回分以上の問題がついてくるため、この1冊があれば問題が足りなくなることはないです。
(半分の10回分解くのすら大変だと思います。。。)

「午後」の対策はネットでやるよりも紙書籍のほうが書き込みできて解きやすいです。本書でなくても良いので書籍版の問題集を購入することをおすすめします

独学での勉強法

午前対策

午前は選択式(4択)の問題です。
出題される問題も約半数は過去に出題された問題です。

そのため、対策としてはとにかく過去問を解くことです。

オススメの学習方法としては、↓こちらの「応用情報技術者過去問道場」でとにかく問題を解くことです。

60%以上正解で合格ですが、少し余裕を持って80%くらい合格できる実力をつけてから試験に望むことをおすすめします。

スマホからもアクセスできるため、空いた時間を有効活用して対策していきましょう。

過去問道場には丁寧な解説ものっていますが、ときにはそれで理解しきれないときがあります。その際は、先程紹介したテキストなどで知識を補完するのがおすすめです。


午後対策

午後の試験は記述式で、全11分野から5つ回答します。
(※「セキュリティ」分野が選択必須なので、選択可能なのは4つですね)

午後の試験についても、勉強法はとにかく過去問演習を行うことです。
記述式なので、紙の問題集を購入して取り組むことをおすすめします。

ただし、午後についてはどの分野の問題を選択するかをある程度絞って勉強するのがオススメです。(全11分野すべてを学習すると時間がかかる)

試験では5分野解けば良いので、少し余裕を持って7分野程度解けるようになっておけば十分です。
(もし狙っていた分野が難しかったときの保険に+2分野です)


午後試験の分野の選び方

午後の試験の問題ですが大きく「国語の問題」「技術の問題」の2つがあります。特徴は以下の通り。

「国語の問題」の特徴
・ある程度の予備知識と読解力があれば割と解けるが満点が取りにくい
(計算問題と違い、○、✗がはっきりしていなく、採点者によって判定がゆらぐ)
・勉強しても点数が伸ばしにくい

「技術の問題」の特徴
・しっかりした知識がないと解けないが、ちゃんと解けた問題は正解になる確率が高い
(その分野にある程度精通している人であれば、8割以上〜満点も狙いやすいです)
・勉強量に応じて点数を伸ばしやすい

すでに得意な分野がある人は「技術の問題」を多めで選択、1から勉強をする人は「国語の問題」を多めに選択するのがおすすめです。

人によって意見の分かれるところではありますが、私の思う「国語の問題」「技術の問題」の区分けは以下のとおりです。(参考までに)

「国語の問題」
・セキュリティ
・ストラテジ
・情報システム開発
・組込みシステム開発
・システムアーキテクチャ
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査

「技術の問題」
・プログラミング
・ネットワーク
・データベース

最後に

応用情報技術者試験は、比較的難易度の高い資格ではありますが、その分取得した際の評価も高い資格です。

就職活動中の方であればライバルと一歩差をつける材料にもなりますし、すでに就職している方であれば昇進や転職の際のアピールポイントになります。

私の周りでは、基本情報技術者に合格して力尽きてしまう方がかなり多かったです。応用情報技術者試験まで合格できると一歩ライバルと差をつけることができる(かも)しれません。

受験の理由は人によって様々かとは思いますが、これから合格を目指す方にとって、少しでもこの記事が役に立てば幸いです。





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