僕は気が付かなかった。
この音が、いつもとほんの少し違うボールの音が「さよなら」だなんて。
思ってもいなかった。

心躍らせて跨いだ敷地にいたのは、
ボールを蹴り合う“彼ら”。
変な方向にボールを飛ばす女に、満面の笑みを浮かべる男…それは、どこからどう見ても“いい雰囲気”だった。

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