その涙に隠されたものが
私には見えない。

自分が立てなかった場所で何に苦しんでいるのか
私はきっと、見ようとしていない。

でも
気がつくと差し出していた。

笑みと涙でつくられた“人間らしい表情”のお陰で冷め始めた肉まんを。

誇りだけは忘れるな
と、そんなことを思いながら。

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