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唯一無二の存在

 今日は「野ブタ。をプロデュース」第三話を見ながら執筆している。最近この時間にパソコンを開きながら、感じたことをそのまま書くことが多くなってきた。即席ハルナ文。

 さて、ドラマに出てくる主人公の修二と彰。彼らは違うタイプでありながら、それぞれの武器をしっかりと持ち、コンビとして絶妙な憧れのコンビである。学生時代、私にもパートナー、というのだろうか、二人組と言えばあの子だよね、と周りからも認められるほど仲の良い子が居た。その子との関係について、改めて振り返ってみたいと思う。

 彼女との出会いは中学生に入学する前の春休み。部活体験をしに学校に向かった際に、体育館で出会った。今でも衝撃で忘れられないのは、彼女が私の前にきて、「仲良くしてください!!!」と叫んだのだ。実は今の彼女からは考えられない光景。普段の彼女はザ・クール女子。ツンデレのような雰囲気を持ちながら、猫のように自由に振る舞う彼女。ギャップもあってか私にとっては笑っちゃうような、でも心が温まる思い出。

 一年生の頃から気付いたらふたりでいた。しかし、三年間を通しても同じクラスになったことは一回も無かったし、同じ部活だったけれど練習中は大抵別のグループで活動していた。それなのになぜ、一緒にいたのか。毎日一緒に帰って夜九時まで喋りこんでいたのか。生徒会に共に入り、演劇監督と脚本家でコンビも組んでいた。毎日、授業の合間に手紙交換をしていたのか。そして今でもこんなに話し込んでいるのか。

 私から見た彼女は、どこかミステリアスで自分のやり方や価値観を確かに持っていて、自分にない魅力に憧れがあった。そしてなぜか、彼女は私の考え方や悩み、行動をわかってくれていた。先読みされることもあるぐらいだ。どんな時でも私の味方でいてくれた彼女に私は絶大な信頼をおいていた。なんでも言える、受け入れてくれる存在だ。では、彼女から見た私はどうだったのか。正直に言うと、今でもわかっていない。ただ事実としてあるのは、卒業の際にもらった、彼女からの手紙の言葉。私とはいつも手紙交換をしているから、卒業にあたって改めて長文を書く必要はないといった。というか、書く内容がない。そのなかで、ひとつの言葉をくれた。

「ハルナは私にとって唯一無二の存在である。」

 人生の中で誰かに”唯一無二”の存在だと言ってもらえることなんて何回あるだろうか。彼女にとって私は何ができているんだろうとどこか不甲斐なさを抱えていた私に、彼女は大きな安心感を与えてくれた。今でも忘れることのない人生の中で一番の心の支えである。 

  皆様にも、大事なひとり、いらっしゃると思います。どんな言葉をもらいましたか。どんな気持ちをもらいましたか。

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