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渋谷ABEMAS優勝祈願

麻雀プロリーグ戦「M.LEAGUEMリーグ)」のセミファイナルが今日からはじまる。

今期レギュラーシーズン全94試合が10月から3月にかけて行われ、セミファイナルへの切符を制する闘牌が繰り広げられた。今年は上位チームと下位チームが二分する構図のなか、ボーダーラインでの接戦が毎回注目されるポイントだったように思う。
その全試合のなかでは、個人的に私が最も応援している渋谷ABEMASがその濁流に呑まれ、一戦も油断できない戦況に陥り必死に耐え凌ぎ乗り越えた終盤戦が最も印象に残っている。

渋谷ABEMASは主将の多井隆晴選手、白鳥翔選手、松本吉弘選手、日向藍子選手の計4名が所属し、総合力の高さと抜群のチームワークが魅力のチームだ。

またMリーグ発足から4年連続でファイナル進出を実現している唯一のチームでもある。
運の要素が絡む麻雀において、データで証明された強さがあることは、それだけファイナルや優勝へのアドバンテージが高いということ。今年もその実績通りの安定感は健在し、爆発力も加わった前半戦は誰も手がつけられないほどだった。

(守備重視の日向さんが追っかけリーチで仕留めた局。手順次第では実らなかっただけに技術に上乗せされたウルトラ級ラッキー。この局は攻める!と決めた日向さんの姿に痺れました。)


ゆえに運だけ野郎と言われもした。好配牌はアベマズ配牌。和了れた局は簡単な手なり。チーム内でも運だけランキングをつけてみたこともあった。それはもうファンとしてはやいのやいの言うなと思いたくなるが、そういう外野の声が湧くほどに、最高のスタートダッシュだったのだ。私も今年は4桁稼いでファイナルを迎えちゃう?とニッコニコだったし、どれだけポイントを伸ばせるかだけを期待していた。すでに優勝のイメージはできていて、ムードも良い。昨年のチームワーク力を引き継ぎ、今年はさらに磨きがかかる。

それでもメンバーは油断はしないで一局一局を大切に打つことを、試合終了後に毎回Twitterでアップされる振り返り動画で口癖のように話していたのは、最後まで勝敗がわからないのが麻雀だということを痛いほど理解しているチームだからだろう(4年連続ファイナル3位)。今恩恵を貰っているだけで、いつ厳しい展開がやってくるかわからない。だから冷静に毎回試合に臨もう。

レギュラーシーズンを終えて、私が真っ先に思い浮かんだのはそういった言葉だった。麻雀ではよく上振れや下振れという時期があると聞くけれど、個人だけではなく、チーム全体で耐え忍ぶ日々がやってくるとは。確かにないことはないのだけれど、最もその確率が低いチームだったから。

12月が半ばを過ぎる頃。チームを乗せたジェットコースターは急降下をはじめた。

一度あることは二度あって三度あって四度あって五度あって何度あるんですか? 何度あったんだろう……。魔の月は11月だけって約束したじゃん(してない)。さすがに、次戦はこんなことにはなら…?(なった)もうこれ以上は下にいくことは…?(あった)

本当に止まる所を知らないポイント状況だったけれど、結果的には終盤で復帰し、プラスの3位でレギュラーシーズンを終えてどんなに安堵したことか。
油断しない。これは選手みなさんの心構えとして話していたことかもしれないけれど、応援している自分にとっても油断は禁物だと思う出来事だった。
セミファイナル進出チームを決めるため条件戦もシビアになってくるラスト数戦はこれでもかというくらい応援して、それが届いたとは言わないけれど、苦しむ姿を見続けていただけに、トップを量産した5連対は心底嬉しかった。

特に多井さんはずっと苦しい展開で、バースデー登板のときは、「なんでも良いから有効牌なんでも良いから有効牌有効牌有効牌……使える牌さえツモればあとは大将なんとかしてくれるからツモ運だけどうにかならないかな!?」と手を組みながら呪文のように唱えて、麻雀の神様と交信していたので、トップとれたときは、心は完全にフィナーレだった。まだ全然終わってないのだけど。

渋谷ABEMASは言い出したら切りがないくらい魅力があり、強いチームだ。
試合にでている選手を残りの3人がモニターに張りつき全力で応援する。トップをとれば自分のことのように喜んで、ラスを引けば、励まし支える。傷の舐め合いはしないが、誰よりもチームの味方である姿は控え室の様子に表れている。

昨年の安定感とは裏腹の激動のレギュラーシーズン。けれど、諦めない粘りの精神で目標の4位以内通過を果たした。ここからはノンストップの急上昇で駆け抜けてくれると信じている。

4月10日、セミファイナルシーズンが開幕する。

セミでは多井さんの裏3が見たい!

GOD打って10万点!

リーチ、ちゅも!ってずっと聞きたい。(動画はロンだけど!)

一発で全部仕留めてヒットマン!

強欲な願望を書き連ねてしまったけれど、結局はひとつだけ。

渋谷ABEMASが優勝しますように!


ありがとうございます!