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【ぼくからみると】絵本レビュー

高木仁三郎 ぶん
片山健 え
のら書房

【並べて楽しい絵本の世界】


開いてびっくりでした。
圧倒的な迫力!
絵本からこういう迫力を感じることは、あまり多くありません。

この迫力ってなんだろう?
世界を見る目が違う。見えているものが違う。この作者って何者なんだろう?そう思って調べてみたら、なんと物理学者でした。

そうか・・・と妙に納得。
研究者としての作者のことは何も知りませんでした。
何かを深く研究する人は、他の人にはない「ものを見る目」を持っているといつも感じています。

それが片山健という、やはり筆にちからをもつ画家と絵本の世界を作り上げると、こんなびっくりするような迫力になるんだ!

wikipedia による作者

生きとし生けるもの、生命のもつ力強さを
ビシビシと感じる絵本です。

舞台は夏休みのある一日
麦わら帽子の少年が池に釣り糸を垂れています。

濃い緑の世界のその一瞬に
沢山の生命が息づいています。

猫がいる、友達が自転車でやってくる、カエルもいるねずみもいる。
絵本はその時を止めて、その一瞬にその場に存在している生命が見ている世界を、描いていきます。

空を飛ぶ鳥が見た世界、水中の魚が見た世界。
どの一枚も、どの一ページも、生命のちからにあふれています。


作者と画家は、どんな話をしたのか、すごく気になります。
科学者の目と、画家の目のそれぞれがとても気になります。

この絵本の誕生秘話がどこかにないかと、さがしてみたのですが、見つけられませんでした。どなたか、知っているかたがいましたら、教えていただけたら嬉しいです。

お読みいただきありがとうございます。
緑の中に出かけたくなりました。

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