これからというテーマで話し合うことが多くなってきました、これまでは感染への対処や対症のありかたについてだったものが明らかにフェーズが変わってきたことを実感しています。
環境も立場も違ういろいろな方の考えをオンラインで聞いたり、話したりするなかで自身ではこれから大切だと確信しているものがあります、それは仮説をつくれるかということ。
研究者は、「これがこうなんだからきっとこういうことではないか?」という仮説の基に必要な処方で検証するということを積み重ねています。まずは、仮説がないとなにを検証していいかも分かりません。
1980年代にPOSレジ情報が活用され始めるようになったころ、流通の風雲児であったダイエー創業者の中内功氏が語られた言葉はいまも忘れることができません、「販売時点などは過去情報や、そやからこれから何が売れるかを予測しといてレジで検証するんや。レジの結果見てから対応したって遅いわ、雨降る思たら降る前に傘を出さなあかん」と。
非常事態宣言が解除されて感染リスクは一時よりは低くなったとはいえ、感染リスクがゼロになったわけではありません。であるならば、解除された後にどのような生活を行うのか、自身で責任ある行動とはどのようなものなのかをしっかりとイメージすることが大切ではないでしょうか。政府が言うから、自治体が言うから、テレビで言っていたから、ではなく自身でありたい姿をしっかりとイメージできるように考えてみる。
もし自身が感染したら? 感染からずっと逃れられるのか? 万一感染したら社会や周りに迷惑をかけない方法は? 知見を繋ぐ準備はできているのか? どのようにいまは伝えるべきなのか? 自分はなにをするのか?
イメージするのと仮説をつくるのは僕の中では同じです、いずれも創作、クリエイティブワーク。なにかを感じて来るべき時間を仮説する。
実際には、ゼロからなにかを創作しているのではなく、感受の偏りをただして素直になることで世の中の流れを感じているだけだと考えています。
フィーリングですね、今があって未来へ繋がっています。その局面が劇的に変わっていたとしても、やはり起点は現在にあるように感じるのです。
きっと6月には緊急事態宣言が解かれるのでしょう。そのとき、僕はどう判断するのか、そしてどう生きていくのか。善悪、清濁、人種、環境を越えて共生できる寛容な社会を僕は望み、それを求めた判断をしていこうと考えています。
自身に残された時間、次世代の子供たちのためにもまずはいまを記録し、感じたことを提示し続けます。