20221204

 雲も見られる空模様だったが、晴れた天気でいくぶんか寒さも和らいでいた。公園ではなにか催し物が行われていたようで、撤去作業の業者が車で乗りいれていた。文芸エムという同人誌に寄稿するエッセイが完成した。旅をテーマにしたもので、わたしは十年ほど前に滞在していたロンドンのことを書いた。もうかれこれ十五年も前に英国への語学留学を決意するまでの話と、当時のわたしが夢中になっていたロックバンド、リバティーンズの話を書いた。福岡の大学在学中に彼らに心酔していたわたしはどうしても彼らのライブが見たかった。ところが、メンバーのピート・ドハーティという男がかなりの問題児で、日本への入国は恐らく無理だろうと考えてロンドンまで行った。それくらい夢中になっていた。若気の至りかもしれないが、なにかその一瞬が美しいという感慨もある。

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