20240201

 ケリー・ライカート監督の米映画『リバー・オブ・グラス』を観た。刑事の娘が家を出て酒場で出会った男とプライベートプールで拳銃を誤射して逃亡するクライム・ロードムービー。あらすじだけで見ると、緊張感あふれるアクション映画っぽいが全くそのような雰囲気はなく、どことなく牧歌的で退廃した気だるいムードで物語は進行する。それだけに最後が衝撃の終わり方だった。彼女の映画は『オールド・ジョイ』も先日観て、こちらは旧友とドライブして山奥の温泉に行く一日を追うだけのもので、日常系の極致のような映画でかなり面食らった。ハリウッド的演出に食傷気味だったので、とても気に入った。ヨ・ラ・テンゴが手掛ける劇伴も素晴らしかった。

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