20240331

 雲の多い天気で通り雨も降る不安定な空模様だった。ジョエル・シュマッカー監督の米映画『フローレス』を観た。マッチョリズム全開の警官を引退した初老のロバート・デ・ニーロ演じるウォルトは、同じアパートに居住する、ゲイのアーティスト、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるのラスティーといつも罵り合っていた。ある日、ウォルトはギャングの金を盗んだ男を匿った同じアパートに住む女のもとを訪れたギャングたちから彼らを救おうとした際に、脳梗塞で半身不随の障害を背負う。理学療法士にボイストレーニングが会話のリハビリにいいと聞き、ウォルトは嫌々ながらラスティの元でボイストレーニングを受ける。初めは見下していた彼らとの交流を経て、生きる気力を失っていた徐々に自信を取り戻していく。半身不随を演じるデニーロはもちろん、女装家でアーティストという役どころを演じたホフマンの演技が素晴らしかった。

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