20240126

 一月も終わりに近づき、二〇二四年も、もうすでにひと月が経とうとしていて、改めて今月を振り返ると、いったい何をしていたのだろうか、と考えてしまう。映画をたくさん観たなと思う。読書がなかなか捗らなかった。読書会もあった。日記に書けていない分だとチョン・ジュリ監督の韓国映画『私の少女』が印象に残っている。田舎の漁村に左遷されたアル中の女性警官が、虐待されている少女に出会うサスペンススリラー。少女の父親は家を出ていった妻へのあてつけのように酒を飲んでは少女に暴力を振るう。父親の母である老婆も少女を虐めている。ある日、その老婆が海に転落して死亡する事故が起こる。その夜に女性警官の家を訪れていた少女の事情を察し、警官は女性を夏休みの間だけ自分の家に匿う。少女はだんだんと女性警官に心を開くが、それは一種の依存のようになっていく。さらに女性警官にはほかにも秘密があった。漁村の働き手不足による不法移民のあっせんや、性暴力、閉じられたコミュニティにおけるヒエラルキーなど、わりと日本の田舎にある問題ともリンクしていて、考えさせる映画だった。

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