20230130

 晴れて、若干寒さも和らいだ。このまま寒さが去ってくれれば嬉しいが「寒の戻り」という言葉があるし、四月くらいまでは寒い日が続くのだろう。しかし、暦の上では節分の日が近い。もともと旧暦での話であるがもうひと寒さあるという実感はあったのではないか。そう言っても、梅の花がしっかり咲いているのを見るとこの次は桜が咲いて春が来るのだという趣は変わらないのだろう。桜を愛でるのは江戸時代の大衆文化であったようだが。所用があり、上野に行った。表参道で銀座線に乗り換えて十三駅。けっこう遠い。この路線はいつも混んでいるイメージだ。長旅の友にスタニスワフ・レムの『高い城・文学エッセイ』(国書刊行会)を持って行った。これが滅法面白く、自分が考える記憶への考察について大いに示唆を与えるものになっている。読了してからじっくりと考えたい。

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