20230630

 午後から雨が降って、暑さも少しマシになった。これからは台風の季節になる。わたしは長崎の出身なので台風や水害はわりかし身をもって、体感として知っている。このことの大きさは、英国や東京などで暮らすことで比較できたからこそ気づけたと言っていい。逆に、地震という災害は(熊本地震後には考えを改めることになるが)九州においてはそういった体感からは遠いものだった。当然ながら、こういう感覚は人生において大きな影響を及ぼしていると思う。それこそ宗教観、価値観、自然科学と哲学の関係性はこうした住環境が少なからずかかわるものだろう。そういう意味で西洋哲学における自然観と東洋における自然観の大きな違いはここにあるのではないか。汎神論、多神教は人間の小ささと言うより自然への畏怖が大きいような気がする。

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