20240616

 中総体か高総体か、近所の公園で陸上競技の選手らしい若者たちがテントの張られた広場と競技場を行き来している。この歳になると、この十代の子らが何か一心に励むという姿を見るだけで胸が熱くなってしまう。
 わたしも中高と剣道部に所属していたが、残念ながらそうした情熱を剣道に捧げることができなかった。当然、全国大会のようなレベルの高みにも到達できなかったのでこういう選りすぐりのエリートたちと肩を並べることはできなかったわけだが、レギュラーの選手たちが県予選を勝ち抜く様子を隣で見ていた頃を思い出す。個人戦で戦った試合で父が「がんばれ!」と大きな声で応援したのを恥ずかしく思ってしまったこともあった。しかし、今なら彼があの時人目もはばからず大声を上げて声援してくれた気持ちが分かるような気がする。直接言うことは恥ずかしいが、父の日に合わせてここに記しておこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?