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Thai nanaへの気持ち

笑いすぎっ  フフフ

どういうわけだかKazeroというフランスのアーティストが歌ったThai nanaという曲が日本でちょっとした人気になっている。

一日を60点にしてくれるとか、かゆいところにちょうど手に届かないとか聞いた人みんなが不思議な気分に陥っている。その人気は他の動画にも広がり、Kazeroとタイトルに含まれている動画のコメント欄は、日本人で埋まっている。フランス人がこの曲をカバーした動画にもコメントがあり、投稿者が日本語でコメントをもらったことに感謝をしていた。Thai nanaによる交流。もちろん、曲が有名になったことでみられる現象、「弾いてみた」動画や吹奏楽やファミコン風アレンジも当然の様にあり、

この動画の動きのまねをする動画も(日本人が)多く挙げている。

楽曲を聞いてみると

ダンッ ダンッ ダンッ ダンッとちょっとハウリング気味のドラムの後に

がぁーてーヴぁーーにゅーどぁらーふぅーランコーニューちゅさ

とメロディーが合ってるのか合ってないんだか不安定なボーカルとドラムだけのAメロが始まる。そして 

ターイーナーナーのメロディと同時にベースが一音ずつ上昇しながら加わり(このベースの入りカッコいい)、Ⅱ→Ⅴ→Ⅰを基調にしたコード進行にブラスやピアノが入る割と明るい演奏なのだが、その分メロディーの不安定さが目立つ。そして

タイナイ ナーナーナナーナー

と歌うサビが終わったと同時に全音上に転調する。この1分30秒あたりに流れる間奏がおどるポンポコリンみたいという意見もあるが、個人的にはとてもアース・ウインド&ファイヤーのセプテンバーを感じるので

勝手にセプテンバーゾーン キタっ!となるのだがみなさんはどう思ってますか?

思ったより短いセプテンバーゾーンのあとのメロディーは転調前と変わっていない。つまり不安定なメロディーを正確に歌っていることになる。さらにこのあと、

タイナイ ナーナーナナーナー

とサビを歌った後にもう一回全音上に転調をして、3番を歌ってこの曲は終わる。

曲構成はAメロ→サビ→転調→Aメロ→サビ→転調→Aメロ→サビで、この同じメロディを転調して繰り返すアレンジはスピッツの流れ星と同じである。

何が日本人の心をつかんだか。

歌メロでしょう。

SNSを見ればメロディーがばっちりあった歌の上手い人たちが沢山沢山いる。ハイトーンボイスがきれいな人が沢山沢山いる。カラオケが上手い人が沢山沢山いる。そんななかでこのがぁーてーヴぁーーにゅーどぁらーふぅーと楽譜通りに正確に歌っている、不安定に安定したメロディーが、うまく真似することのできないちょっとハスキー気味の声が、おぼんごぼんが急に仲直りしたようにばっちり今の時代にはまったのかもしれない。なぜならアップロードされた動画は約10年前だから。1986年にリリースされた曲だから。そしてKazeroがもう一曲リリースした Woopy Machineもじわじわと人気になってきている。

この曲の魅力に取りつかれてしまった人はトリプルファイヤーを聞いてみるとはまるかもしれない。

最後に

そんな日本人気を受けて2021年10月4日、KAZEROが公式のyoutubeチャンネル(多分このために作ったと思う。)で動画をアップロードした。

低評価めっちゃ少ない!!書いた時点で高評価1万1に対し低評価9

日本人への感謝の言葉を日本語とフランス語で述べている。

よくわからぬ手ぶり 君と生きていくことを決めた。


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