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読書感想文 四世鶴屋南北「桜姫東文章」

歌舞伎はテレビで見たことしかないのですが、2012年に書いていた読書感想文をちょっと書き直しました。。。


「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」

鶴屋南北
ちゃんと読んだことは、数えるほどです。




桜姫東文章、

書き物を読んでいくには
予習が少々必要でした。

ありがたいことに ベンリな時代。
用語をネットで検索していけば
なんとか、読みすすめました。

【予習した言葉】
 ・清玄桜姫もの

 ・隅田川もの、または、梅若伝説

 ・都鳥の一巻

 ・衆道心中

 ・香箱

 ・ストックホルム症候群

 ・輪廻転生

【訪ねねばならない旧跡】
 ・清水寺

 ・隅田川

 ・河原崎座(跡をみつけられる?)

【清玄桜姫もの】
 1673年の古浄瑠璃「一心二河白道」から、
 らしいですが、
 これだけだと、話がタンジュンで
 短いことなどが理由で
 近年は、この「桜姫東文章」くらいしか、
 演じられてないのだとか。。。

 1698年から1884年にかけて、
 いくつかの作品が
 あったようですが、
 鶴屋南北によるこの作品は
 1817年(文化14年)に河原崎座に
 かけられたようです。

【読後の感想】
 登場人物多く、
 悪役として動く人物がいろいろからんで
 場面も入れ替わっていくので
 派手さはあるかも。。。

 最後は、あ、こんなものか、と
 いう感じです。

 歌舞伎では、視覚が加わることで、
 たっぷりなエンディングに
 なるのでしょう。

 
 勝手なこと言うと、
 桜姫の前世について
 本人が思い出しちゃう、とかの段階が
 混じってたりすると
 話がさらにややこしくなって
 楽しめるかも、と思いました。

 言葉のまわしかた、
 黙阿弥の定型(?)リズミカルな
 ものとは
 ちょっと違います。
 knasadaは、こっちが好きです。

 せりふの 元ネタが どこから
 きてるかを読み解く教養を
 持ち合わせておらず
 ザンネンですが
 きっといろいろ仕込まれてるのだろうと
 思います。

 本だと
 ストックホルム症候群が
 短時間に効果出過ぎている(?)かも
 しれませんが、
 お芝居のテンポが軽快です。
 

 関連作品群、
 テキストがのこっているものは
 少ないのかも知れませんが
 ぜひ、たどってみたい、です。

 
 でも、盗み出されたお宝だという、
 「都鳥の一巻」
 なぜお宝なんでしょう?
 どんなお宝なんでしょう?
 とても気になります。

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