見出し画像

牛肉麵絵日記 10/100杯目 迪化街の・あるお店(台湾・台北)4/10/2013


スケッチー9

牛肉麺屋さん巡り10日目。2013年4月10日水曜日。(台湾・台北)

牛肉麺の本で、少し基本的な材料について調べてみた。台湾牛肉麺は、お店によって違えど数種の薬効のある食材が使われることが多いらしい。甘草・八角・山奈・陳皮・桂皮・白芷・茴香・桂枝・草果。それからおなじみの生姜・花椒・胡椒・葱・洋葱・月桂樹。どれも漢方薬としても使われる。数軒の有名店の作り方を比べてみると、これらの漢方をあまり入れないお店もあるようで、一概には言えないようだが。

午後、漢方の中国語漢字が読めないので、台湾芸術村のスタッフに少し教えてもらう。発音は覚えられなかったが迪化街が大きな漢方薬店街だと教えてくれたのでせっかくだから行ってみようと、とりあえず家を出た。

MRT地下鉄・北門站で降りて、描いてもらった地図を頼りに目的地に向かう。想像していた感じの街と違っていたので、かなり迷いながら歩き続けてそれらしき街に到着した。夕方6時ごろ。

迪化街はかなり広いエリアのようだ。古いレンガ造りの建物が並んでいて、漢方薬屋さんの通り、乾物食材の通りなどが多々交差している。乾物屋さんには沢山カラスミが並んでいる。台湾でも一般的にカラスミを食べる事を初めて知った。カラスミは好きな食材だが20代後半の時、初めて料理長を務めたお店でお客さんに出したカラスミがちゃんと切れていなく、料理下手の新婚奥さんが切った・つながったタクアン・のようになっていて、たいそう恥ずかしい思いをした。そんな事を思い出すので、カラスミを見るたびに複雑な気持ちになる。漢方薬店では、大きな瓶に入った多種の漢方を陳列していて多くのお客さんが各々の病気の症状に合わせて配合してもらっている。小袋でも販売しているので試しに数種を購入し、じっくり街を観察してから駅に向かった。

街を出て、しばらく歩くとメニューに牛肉麺とあるお店があった。今日はこのお店でいただく。

テーブルが歩道に並ぶパティオのみの客席。小さいけどスッキリしていて使いやすそうな厨房部分のみが店舗部分になる。スレンダーな年配の女性が注文を取りに来た。メニューをもらい、迷わず牛肉麺を探す。・・メニュー数が多いぞ・・。どうやってあの小さい厨房で作るのだろうか。牛肉麺を注文しながら嫌な予感がする。向かいのテーブルの家族連れは、楽しそうに食事をしている。

しばらくすると牛肉麺が運ばれた。強烈な化学調味料。漢方なし。これはしまった・・・。 

お店はそれぞれなので、まあいいかと割り切って、駅に向かった。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?