カルピスの魔法が効かなくなった話
小さい頃の憧れの飲み物がカルピスだった。自分で濃さを決めることができる、自由で贅沢な飲み物。それがカルピス。氷を入れるから少し濃い目に作っておくといいよね!なんて、知恵もつけてくれた、カルピス。
うちの子どもたちにも同じ感性が備わっているらしく、たまにしか登場しない原液から作るカルピスの特別感は平成の今でも健在だった。
「カルピス飲むからオモチャ片付けよ~」「はーい!」
「早くお風呂入りなよー。お風呂上りにカルピス飲もう!」「わかったー!」
カルピスの魔法、子どもたちに効果抜群!!母の味方!!
が、今年この効果が薄れてきている感が否めない事態になっている。
カルピスで子どもたちが釣れないではないか。
「お風呂、まだ入りたくない」
「これ見てるから、あとでーーー」
と、小学3年生と小学1年生は母のカルピスを交えた誘導をサラッとかわしてしまった。つまらん。。。
カルピスより魅力的なもの(とはいえ、動画やゲームという残念な対抗馬しかまだ登場していないが)に出会えたことを進化として喜ぶべきだろうが、心中は複雑である。
母はまた新たな魔法を手に入れるべく、修業の旅へ出発する。負けないぞ~。なんてね。