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映画「ラストレター」感想

映画「ラストレター」を鑑賞したので感想を書きます。
岩井俊二監督の作品を映画館で見られたのは初めてだったので感動です。岩井俊二監督が撮る女の子は本当に瑞々しい。

「Love Letter」「スワロウテイル」の岩井俊二監督が、自身の出身地・宮城を舞台に、手紙の行き違いから始まった2つの世代の男女の恋愛模様と、それぞれの心の再生と成長を描いたラブストーリー。姉・未咲の葬儀に参列した裕里は、未咲の娘・鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内状と未咲が鮎美に遺した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるため同窓会へ行く裕里だったが、学校の人気者だった姉と勘違いされてしまう。そこで初恋の相手・鏡史郎と再会した彼女は、未咲のふりをしたまま彼と文通することに。やがて、その手紙が鮎美のもとへ届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出をたどりはじめる。主人公・裕里を松たか子、未咲の娘・鮎美と高校生時代の未咲を広瀬すず、鏡史郎を福山雅治、高校生時代の鏡史郎を神木隆之介がそれぞれ演じる。
「映画.com」よりhttps://www.google.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/movie/89607/

手紙じゃないと起こり得ないすれ違いで進んでいく物語が素敵。LINEやメールだったら、鮎美たちと乙坂が出会うことはなかったかもしれないですよね。

個人的に乙坂が住んでいた新宿区上落合は縁がある土地なので、ひっそりテンションが上がりました。

以下ネタバレを含む感想です。

森七菜ちゃんが等身大の女の子って感じでよかったです!回想シーンでは、川のシーンや手紙で告白をするシーンが好きです。姉を好きな乙坂に恋をしている切なさ。
現代のお泊まりで恋バナをするシーンや浴衣で花火をするシーンも、青春の煌めきって感じで、胸をえぐられました。もう戻れない青春…

そして広瀬すずちゃんの透明感が圧倒的。一人二役にしたキャスティングは天才だと思います。
階段のシーンの未咲の一言で乙坂が小説家になっただろうこととか、あの時2人で書いた式辞が現在の鮎美に残され、鮎美が少しでも前に進むきっかけになったかと思うとグッときますね。

乙坂が阿藤に言われた「お前は未咲の人生に何の影響も与えていない」という一言には胸が痛くなりましたが、そんなことなかったとわかるラストは涙が出ました。

過去の行動を悔やんでも故人は戻ってこないけれど、思い続けること、乙坂が小説に書き続けることで、未咲は生き続ける。
本当にそう思います。

Mステで聴いてから森七菜ちゃんのカエルノウタをよく聴いていたのですが、映画を見た後に聴くと裕里の気持ちを歌った歌にしか聞こえなくなりました。
ノスタルジックなメロディと森七菜ちゃんの歌声が素敵で何回でも聴きたくなります。

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