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僕もこれ持ってるんですけど、という勧め方

平日休みの今がチャンス!ということで服屋さんに行ったのですが、ふと「そういえば買い物の頻度減ったな」と思いまして。

社会人になりたての頃は増えた収入に興奮し、物欲の赴くままに欲しいモノを買い漁っていたと記憶しています。
特に、ワタシはバイトが嫌で、「なぜ今後数十年働かなければいけないのに、貴重な学生時代に働かなければいけないのか」と主張し、申し訳程度に行っていたバイトと親のスネをかじることでなんとか学生時代を生き抜いてきました。
(主張について、世間の目を気にすると若干後ろめたい気持ちがないわけではないが、必ずしも間違っているとは言い切れないのではないか、と今でも思うのがやっかいなところ)
(とはいえ、かじらせてくれた親にはきちんと恩返しをしなければ、とも思っているわけですが)

かなり高い物も買ったし、それで失敗もしました。おかげでお金の使い方についてはそれなりに勉強ができたと思っています。

とはいえ、30手前にもなると欲しいと思った物は一通りは手元にあり、または一度は手にしたことがあり、物欲は落ち着いてきたなと思っていて、
その代わり旅行や体験,知識や技能の習得などに興味が移ってきた気がしています。
中国人観光客の爆買いが収束し、日本を体感できるものに興味がシフトしているなんて聞くけど、それを身をもって実感しているな、といったところ。
(そういやメーカー各社も"モノ作りからコト作りへ"、なんて言ってますね)

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当然平日なのでお客が少なく、その分店員に話しかけられる機会も多いのですが、そこで掲題の文言が登場するわけです。

『僕もこれ持ってるんですけど...』

これ、どうなんですかね。
ワタシはあまり言わないでほしいな、と思ってます。

もちろん、めちゃくちゃオシャレな店員に言われると揺れるところはある。
店員(詳しい人)が機能やデザインを気に入って買う=いい物、と言えるのかもしれない。
無難に済ませたい場合、"やばいものを選んではいない"という線引きもできるのかもしれない。

でも服を個性を表す物と考えると、その文言が出た瞬間に個性が少し死ぬのではないかと思っていて。
その店員も自分が客だった場合、ちょっと嫌なんじゃないの?と思ったり思わなかったり...。
(個性を表現したいならその辺の服屋に行くな、というのはまた別の話)

あとはワタシ天邪鬼なので、シンプルに「じゃあ、やめようかな?」と思ってしまうわけです。(元も子もないけど)

とはいえ、そう勧めてくる人が多いということは、それに背中を押される人が多いということなんでしょうね。
(なんとなく言ってるだけ、なんてことはないでしょうし)

だからどう、ということもないのですが、みんなどう思ってるんだろう...という話でした。

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