将棋メシを食ったことはあるか
シーフードショー大阪への出展で珍しく西日本への出張機会を得たので、会期が終わった後日、これ幸いとばかりに探検しにいった。
まずは王道に珍豚美人
まず訪れたのは、(大阪の)福島にある関西将棋会館。2023年に高槻市移転が予定されており、その前に行っておかねばという想いもあったので本当にタイミングがよかった。
将棋メシというのは、対局中の棋士が出前に取ったり食べに行く、東西の将棋会館近くのお店のメニューを主に言う(タイトル戦で各地で出るおやつやご飯も該当するかもしれない)。Abemaなどで無料の対局中継も増えたことで目にする機会が多くなり、私も覚えるに至った。
開店と同時に将棋会館内にあるイレブンに。様々な洋食メニューがあり目を引くが、日替わりのランチメニューでもあり、名物として名前をよく見ていた「珍豚美人(ちんとんしゃん)」を注文。
薄手のポークカツレツに中華風のチリソースがかかっていて、揚がり方も味わいも素晴らしく、近所の中華屋さんとかで出さないかな、と思ってしまった。
訪れた日は会館でも公式対局が2戦あり、稲葉陽八段-阿部健治郎七段(竜王戦1組)と豊島将之九段-近藤誠也七段(王位戦リーグ)という中々の好カード。12時少し前に事務員さんっぽい人が同じく珍豚美人を2つ番重に載せて持っていったので、4人のうち2人と同じメニューを食べたっぽくて更にテンションUP。
ちなみに、ホテルをチェックアウトしたのち11時には福島駅に着いたのだが、肝心のお店が11:30オープンだったので周辺を散策し、最推し棋士である久保利明九段がNumberに載ってた時の撮影地を写真から推理して探し当てるなどもした。見つけたときは心でガッツポーズ。
棋士のまち加古川でかつめしを
その後リモートで会議を終えてから、新快速で加古川へ。
加古川は先ほどの久保利明九段をはじめとして、出身・在住などゆかりのある棋士が6人も居るので「棋士のまち加古川」として打ち出しており、実際に若手プロ・アマが交わる棋戦「加古川青流戦」を開催するなどしている。
駅の改札を出てからも早速パネルがありワクワクしながら、駅前のデパート「ヤマトヤシキ」内にある加古川将棋プラザを訪れたり、タイトル戦が行われたこともある鶴林寺を見に行った。Abemaトーナメントのチーム動画で紹介されていた所を順に訪れ、まさに聖地巡礼という感じだった。
そんな加古川には「かつめし」というソウルフードがあり、ご飯の上にビーフカツ、デミソースをかけたものだ。食べるときは箸で、付け合せは茹でキャベツ、といったルールもあるらしい。
Abemaトーナメント、Abema師弟トーナメントで紹介されていた。駅近くのEdenさんが閉まっていたので、井上慶太九段が紹介していた「いろはーず」を訪問。デミソース以外にもオリジナルソースがあるということで、豆乳やバジルで作る緑ソースと王道の赤ソースのあいがけで注文。
構成要素的に美味しくない筈がないこのメニューだが、想像以上に各々がマッチしてとても美味しく、また緑ソースは辛味も効いていて赤ソースとの対比が素晴らしい。スイスイと食べ飽きずに完食することができた。正直これもリピートしたい。東京に置いてくれ。
ただ、おかわり自由のスープでーすと出されたものは完全に味噌汁だった。
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