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1週間越しの再会

1週間前、CDが届いた。

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上から順に『つがいの歯車』『たがいの鍵穴』『ふたえの螺旋』
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裏側もカラフルでテカテカで可愛い。

ずっと欲しかったチャラン・ポ・ランタンのインディーズ3部作が届いたのだ。届いたのならさっさと開けてしまいたい。

が、そこで母から「待った」の声が分かった。コロナ菌が付着しているかもしれないから開けるのは1週間待てと言うのだ。

👧🏻え…でも出品者の方もそこら辺は気をつけてくれてるだろうs
👩🏻いいから1週間待っとけ
👧🏻はい

というわけで、私はCDを1週間放置プレイする羽目になった。

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1週間が経過した。母からようやく開けても良いとの許可が降りた。ルンルンで開けた。

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『ふたえの螺旋』のジャケットはどうやって撮ってるんだろう

表紙(?)の間には歌詞カードと帯(?)が挟まっていた。帯はスマホに挟もうかな。

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ここからは、曲の感想を書いていく。全て書くとおそらく2000文字くらいになってしまうので、特に印象深かったものをいくつか選ぼうと思う。

【つがいの歯車】

1.三人の男

元彼と今彼の間で振り回され、それでも今の男にすると決めた女性の歌。おそらくこの主人公は、今彼と別れた後にまた別の男と付き合うだろう。

2.見えない首輪

聴いてるこっちが狂いそうになるくらいの独占欲。特に1番の歌詞は、その光景が容易に想像できてしまう。独占欲の強い女性を猫に例えているめっちゃ可愛い曲。

3.空中ブランコのマリー

『あの時マリーは死んだわ』といきなり事実を突きつけられる。マリーは自分の命よりも、観客に注目されることを選んだんだな。

🎪🤹🏻‍♀️🤹🏻🤹🏻‍♂️🎭

【たがいの鍵穴】

1.雪解け

「うっわあ小春節効きまくってるぅ!好きぃ!」と思った。小春ちゃんが書くこういう恋愛の希望は捨て切ったみたいな歌が私は大好きなのだ。

2.恋は盲目

『見えない首輪』以上の独占欲。見えない首輪がリア恋だとしたら、恋の盲目は同担拒否レベル。間奏で聴こえてくる数々の誹謗中傷の言葉。言われる側を想像すると心が痛い

3.最後の準特急

自殺を図ったのに死にきれなかった女の子の歌。曲を聴いている間、頭の中で何故かこれまでの自分の人生が走馬灯のように再生された。

4.旅立ちの唄

もうすぐ学校を卒業することを思い出して泣いてしまった。内容は失恋の歌なんだけど。でも1番だけ聴くとやっぱり卒業シーズンの曲っぽい感じもする。あと何故か『木綿のハンカチーフ』も思い出した。

🎪🤹🏻‍♀️🤹🏻🤹🏻‍♂️🎭

【ふたえの螺旋】

1.家なき子のドロシー

パレードみたいなメロディ。でも最後がなんでそんなに暗くなるのっていう。メロディは変わらず明るいから余計に悲喜劇感がある。明るいと思ったら突然闇に包まれる。これも小春ちゃんの特徴。好き

2.中野から新宿までの間にカバンを電車に忘れた!

リアル。リアル過ぎて怖い。自分も経験するんじゃないかと思うと怖い。1回鍵バージョンで経験したから怖い。無事に見つかったけど。

『夢も消えた/希望も消えた/何もないわ/何もないわ』に対する共感がマリアナ海溝くらい深い。年数と日付と時間まで歌詞に書かれてるからそこもリアル。

3.Oppai Boogie

発見してから気になっていた曲だった。最初に見つけた時は「へえチャランポの曲ってブギーとかもあるんだ…OPPAIだと!?」と驚愕した。歌詞が強烈過ぎてたぶん一生忘れられない。バンドのみんなでAとかBとかCとか叫びまくってるのが最高。この曲の収録は絶対楽しかったはず。あと楽器の音色とボーカルのももちゃんの歌声がブリブリでカッコ良すぎる。

4.みきちゃんの目玉焼き

パパはママに隠れて不倫(おそらく)をしている。娘のみきちゃんはそれを知っている。それを察知しているママの暗い顔。見たこともない昼ドラが脳内で再生される。

5.カレーの誘い

同じ「カレーを食べる」という行為なのに、1番と2番でシチュエーションが真逆すぎる。間奏で2人の間に何があったのだろうと想像せずにはいられない。

6.ライムライトを浴びて

これぞ悲喜劇。かつてはスターだった女性歌手。お客さんに恋をし、そのお客さんのために歌っていたのに。その客は別の女性を選んだ。そこからの彼女の堕ちっぷりが好き。とことん堕ちてて好き。

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今日、改めてCD聴いてみて分かったことがある。曲の内容がストーリーになっているのだ。ネタバレ防止のため詳しく話すことは出来ないが、「そうか…このCDでこうなってこのCDではこう変わって、最後にこのCDでこうなるんだ」というのがなんとなく分かった。

買えてよかった。聴けてよかった。2人に、この作品に出会えてよかった。