友達がぎっくり腰になりまして
数日前、友達がぎっくり腰になった。
なんでもスーパーでくしゃみをしようとした時に周りの人に聞こえないように小さいくしゃみをしたのだが、その衝撃が腰まで来てしまったらしい。
「くしゃみでぎっくり腰は都市伝説じゃないんだ」と思った。
そのLINEが来たのは夜の20時26分。私が帰宅したのは21時43分。1時間と10数分後に事の次第を知った私は、慌てて返信をした。
痛みはどうか、歩けるか、いつもの椅子には座れるか、仰向けで寝られるか。聞きたいことは山ほどあった。
私の身の回りでぎっくり腰になった人は、彼女が初めてだったのだ。
友達はひとつひとつ丁寧答えてくれた。歩けないこと、椅子には座れること、仰向けがいちばん楽なこと。運悪く、彼女の家では痛み止めも湿布も在庫切れだったようだ。
本当は家まで薬や湿布を持って行きたかったが、なんせ今は夜の22時15分前。こんな時間にわざわざ母の車を出させるわけにはいかない。
何より、彼女の家の住所も知らなかった。
友達として、LINEで状況を聞くことくらいしかできないのが申し訳なかった。
その日は最後に「明日は整形外科に行って、診てもらおうね」と言っておやすみのスタンプを送った。
👧🏻
次の日、登校時間ギリギリで学校に着いた私は目を丸くした。いつもの席に平然と彼女が座っていたのだ。
話を聞いて見ると、とある体勢なら歩くことが可能だと分かったらしい。
とりあえず様子を見るということで、病院には行ってないそうだ。ただ、物を拾ったり体操ズボンを履いたりということは出来ないので、そういう時は手伝って欲しいとのことだった。
母ちゃんならぬ、友達のためならエンヤコラ。上靴を履いたままの彼女に体操ズボンを履かせるのは大変だったが、頑張った。
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更に次の日。
ふっと見てみると、なんと友達が普通に体操ズボンを履いている。歩く時の体勢でやればズボンも履けると分かったらしい。
すごい。1日ごとにできることが増えていっている。妹が成長していくのを見守っているような気持ちに似てなくもない。
腰の痛みも、以前より少し減ったらしい。なんという回復力。母に話すと「若い証拠だねー。私なんて1週間2週間かかるのに」と言っていた。
若いってすごいことなんだなあ。
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今回の件で、2人とも学んだことがある。「そこがスーパーであろうとくしゃみはちゃんとする」ということだ。
周りの目を気にして小さなくしゃみをすると、こうなってしまうかもしれない。場所や目なんて気にせず、する時はちゃんとする。これが大切だ。
明日の彼女は、何ができるようになっているだろう。一刻も早く友達の腰が治りますように。
【追記】今日(2021/12/13)友達のぎっくり腰は完治した。おめでとう!