マガジンのカバー画像

装ひ堂の日常の徒然

17
普段、ぼんやりと考えていること。
運営しているクリエイター

#ブックカバー

徒然|一つのご提案

広いお店や、お客さんの滞在時間を伸ばしたいなと思っているお店の方。 気軽に座れる椅子を用意してくださるだけで売上は上がると思いますよ。 私は数年前から、病気で長時間立っていることが出来なくなりました。 本屋さんでも生地屋さんでもホームセンターでも。 お店の中をゆっくり見て、本や生地を買いたい気持ちはあるのです。 でも休める場所がないというだけで、身体がだるくて何も考えられなくなり、すぐにでも車に戻って帰りたくなってしまいます。 ほんの数分座れる場所さえあれば、また立ち上が

徒然|マジックテープか、面ファスナーか。

弊店のブックカバーに於いて、重要な役割を担っている『マジックテープ』。 実は、とある会社の登録商標だとご存知ですか? 『マジックテープ』と名乗って良いのは、株式会社クラレさんで生産されているものだけで、一般には、『面ファスナー』という名称を使うのだそうです。 ヤマト運輸さんの『宅急便』もそうですが、一般的な名称を超越した知名度って、すごいですね。 そして弊店ではもちろん、面ファスナーではなく、この『マジックテープ』を使用することにこだわっています。 今、いわゆる100均

徒然|営業って怖いよね

本の装ひ堂になる前の私は、会社員として長年働いていた。 上場企業ではあったが、全国にある支店自体はそれぞれ少人数編成の事務所だったので、いわゆる何でも屋だった。つまり、営業や企画をメインに、司会業や簡単な経理、コールセンター応援もあったな…他にも諸々の雑用までをこなす毎日。そのせいか私は、営業や販売に出ることをあまり怖いとは思っていなかった。 今にして思えばそれは、在籍した会社の製品品質を信じ、自信を持っていたからなのだろう、と。 そして現在。 私は本の装ひ堂という『ひ

徒然|僕はたい焼きです

みなさん、こんにちは。 ぼくはたい焼きです。 今から、装ひ堂さんに食べられる運命ですが、装ひ堂さんは、他の誰よりも美味しそうな顔で食べてくれると、たい焼き仲間の内でも評判なので、ぼくはとっても嬉しいんだ! 装ひ堂さんは優しくて、ぼくの体の中にどこまで身が詰まっているのか気になるらしく、とても心配してくれる。 だから今日は、お店のおじさんに頼んで、装ひ堂さんが安心するようにしっぽまで具がぎっし・・・あっ! 装ひ堂さん… 頭からですか。 #徒然 #日常 #エッセイ #フォト

徒然|文学フリマ用に量産されるショートショートを如何にして製本するか

 2020年、コロナ禍で外出がままならなくなった時間を、皆さんはどうお過ごしでしたか?  私は、仕事(装ひ堂式ブックカバー製作)に励むもよし、好きな本を読むもよし、アマプラで映画三昧もよし…な毎日でしたが、実は1分以内で読めるようなショートショートを量産しておりました。文字通り『量産』なので、クオリティは低くても、思いついたらまずは「うおぉ…書くべし、書くべし、書くべし!」そんな感じ。そして残念ながら低クオリティのまま2023年の今に至っております。(笑)  元々は、文学

製作

ここ数日、かなり集中して製作できているように思う。 全て、自分で足を運んで選んできた生地なのだ。思い入れは多分にある。そのせいもあるのだろう、製作中の私はひたすら生地をほめちぎっている。 「ほら〜、やっぱり可愛い!」 「あら、(柄が)いいとこ出たね〜」 怪しさ全開、ノンストップだ。 私は生地という名の癒し系ペットを飼っている。 #日常 #エッセイ #日記 #ブックカバー

ブランド

私は以前、長いこと呉服業界に身を置いていた。 と言っても、呉服屋さんの店頭にいたわけではなく、問屋さんや染織元さん、悉皆屋さん界隈をうろうろしていた。 その経験もあるのだろう、和のものがとても好きだ。 ブランドと聞くと、一般的には西洋の名前が浮かび、和の名前が浮かぶ方は少ないと思うが、私は和のブランドに魅力を感じている。 例えば、帽子から服、バッグに至るまで同一ブランドで揃う洋ブランドと比べ、和ブランドは専門ブランドだ。 染や織の専門、長襦袢の専門、草履、足袋、傘、扇子、