木村 巧

1993年 茨城県生まれ。写真家青山裕企氏に師事。フリーランスとして独立後、社カメとし…

木村 巧

1993年 茨城県生まれ。写真家青山裕企氏に師事。フリーランスとして独立後、社カメとして会社員になる。 www.kimura-takumi.com

マガジン

  • 雑記

    バランスとる

  • Southbound Excursion

    2015年11月。 パリでアシスタント中に撮影した写真。 滞在したホテルから少し下の方にどうしても行ってみたくて歩いた時。

  • 赤い風船 2015

    TABF 2015に出展したZINEのシリーズです。

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写真家アシスタント時代のメモ

こちらの記事は2020年5月頃に下書きのまま放置されていた記事をたまたま見つけて加筆修正した記事です。2020年当時のことはそのまま大幅な変更は加えず公開します。 2022年1月22日 まえがき2015年にアシスタントになってから今まで(2020年)写真についてのメモをとっているノートがある。くだらないことも小難しいことも一旦頭の中を整理するためにざっと概要をここにまとめた。ここ数年の間、写真のことを考えなかった日はない。毎日考えても答えを得ることはできない。そもそも何を

    • 2/21|歩いて帰る

      一番好きな街が新宿だと答えると、そんな人は聞いたことがないとよく言われる。(たまに新宿がホームとか、新宿出身の人に会うと「ですよね〜」ってなる)新宿が苦手だという人は、新宿が雑多すぎるというのと、歌舞伎町周辺の治安があまりよろしくないという理由が大きいのかもしれない。ギネスに記録されるくらい新宿駅は人が多い。分母が大きければいろんな人が集まってくる。 基本的に人混みは僕も苦手だ。ただ、写真を始めた頃ライブばかり撮っていたことを考えると小さな箱に詰め込まれた人だかりは嫌いじゃ

      • 1/29|シャッター音と勝手に写真を撮られた話

        カメラのシャッター音はかなり不快だと思う。カメラを選ぶとき、今や家電と化して一定のクオリティの写真が撮れるようになってからは、シャッター音のフィーリングで選んだりなど、音としての快適さもカメラを選ぶ基準の要素になってきている。個人的にはカメラいや、撮影という行為はとても卑しいものだと思う。0から理論もあまり好きではないものの、絵描きと違って頭の中のイメージをカメラで創出することは難しい。すでにあるものを奪って1枚の画の中におさめていく作業が撮影だとすると、既存の複製=写真とい

        • 1/27|α7とX100どっちがいいか聞かれた

          タイトルの通りどっちがいいかを現場スタッフに聞かれた。仕事の現場ではα7を使っていて、普段首からぶら下げているのがX100だったから聞かれたんだと思う。レビューしても他の人が書いた記事のほうが参考になると思うのでそこは割愛。用途によってカメラは使い分けるので、何を撮りたいか逆質問をしてしまった。質問返しはあんまりよくない。きっと彼はα7ですという答えを期待していたのかもしれない。カメラを買おうか迷って結局買った人の大半はほこりをかぶる。重くて持ち歩くのが面倒だから。 去年か

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        写真家アシスタント時代のメモ

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          21本
        • Southbound Excursion
          5本
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          0本

        記事

          1/26|構図が斜めな写真

          ライブを撮り始めたころ構図の決め方がわからずになんとなく斜めに撮ったらかっこよく見えた。最前線で撮れるだけでもうれしい、そんな純粋な時に斜めった写真ばっかり撮っていた。ライブの撮り方を教えてくれた先輩から水平がとれていない写真は全然純粋じゃない。精神状態も歪んでいるから斜めになるなんてことも言われて、一時期斜め禁止令を出された時もあった。確かになんて思ってそれ以来、いまだに水平はかなり意識して撮影している。撮影する上では基本中の基本なわけだけど、この前撮った写真を見て、たまに

          1/26|構図が斜めな写真

          1/25|文章を書くことについて

          写真をやっている自分が文章を書くことについて、それはある意味セラピーのようだと思っている。普段、写真のことも仕事のことも家族のこともいろんなことを考えて頭の中が整理しきれていない。割合でいうと2/3くらいは写真のことで大渋滞を起こしている。日々起きたことをつづっても大したことがないので、キャパの大半を占めている写真のことをひたすらつづってみる。毎日更新するものに関してはなるべく筋道も立てず、推敲も適当に量だけこなすようにしている。写真は自分の無意識の確認もできるみたいなことを

          1/25|文章を書くことについて

          1/24|写真好きは3タイプいると思う

          写真が好きという人は大きく3タイプに分かれる気がする。 写真好き カメラ好き 撮影好き 読んで字の如く、写真が好きな人は自分が写真を撮らなくても人が撮影したものを見ても楽しめる人。カメラ好きはカメラが好きな人。メカ、ガジェット好きに近い感覚だと思う。所有欲というか、超高性能なスペックの機械を触るのが好きな人とか。撮影好きはとりあえずシャッターを押すのが好きな人、というと語弊がありそうだけど、カメラは何でもよくて多分一番純粋に写真が好きな人。いい写真が撮れたらそれで満足。撮

          1/24|写真好きは3タイプいると思う

          1/23|家にいた

          前日の夜から朝までapexをした。11時から歯医者の予約が入っていたので睡眠時間はだいたい3時間ほど。経験上、睡眠時間が4時間台になってくると精神状態が安定しない。今日は歯医者以外予定がなかったのでイライラすることもなく1日が終わった。 中学生の頃に歯科矯正をして以来、歯医者には行っていなかった。歯並びが良くなったおかげか、特に不調もなく過ごしてこれたからだ。さすがに10年以上も行っていなかったのでなんとなく先週行ってみた。その時は特に問題ないとの診断だったけど、不思議な歯

          1/23|家にいた

          1/22|写真の整理と散歩

          久しぶりに家に一人で何も予定がない休みだった。最近、休みの日は年末から始めた写真の整理の続きをしている。本当は年内に終わらせたかったのに想像以上の枚数があって1か月経とうとしているのに全然終わらない。どうするか悩んでいたGFX50Rについて調べていたら、なんだか愛着がわいてきて部屋の掃除と洗濯をしたあとに近場を散歩しながら撮り回った。 記録した写真は基本そのままになっていて2022年はアウトプットもしっかりしていかなきゃと思って月末にきてしまった。去年末に写真の整理を始めて

          1/22|写真の整理と散歩

          ヌードを撮り始めたことの考察日記

          1:はじめに ヌードを撮ることについて考えてみた。非日常の演出をすることによって記録という枠の中から飛び出せないか。ある意味自分の中での挑戦なのかもしれない。自前の写真論を語りたいわけではなく、最近どんなものを撮っているのかという質問にヌードと答えることが増えてきた。すんなり受け入れてもらえることも少なく、どうして自分が撮り始めたのかを休みの日の朝、二日酔いで少し早く目が覚めてしまったので頭の中を整理するための日記(記録)として記す。(5番目あたり) 2:記録を撮り続けたこ

          ヌードを撮り始めたことの考察日記

          遅刻

          自分がカメラを握ろうと握るまいと撮影の前日は深酒をしたくなる。現場入りの時間が早ければ早いほどアルコールの摂取量は増える。 だいたい現場に30分から1時間前には到着している。「遅刻とかしたことないんですか?」この回答に毎回答えるたびにフラグを立てているような気がして次は遅刻してしまうのではないかと震えてしまう。当然、自分だって遅刻はしたことがあるわけで、その当時アシスタントの身分だった自分はペナルティとしてひたすら師匠が使った金の計算をデスクでしていた。現場に連れて行っても

          自営からサラリーマンへ。

          この雑誌に自分の名前を載せるとか、この女優を撮りたいとか、大げさに口に出していたら、割と早い段階で叶った。フリーランスカメラマンから会社員(社カメ)に転身して、しばらくカメラを置いてもいいから現場を回してみたいなんて各所につぶやいていたらそれも現実になった。いわゆる言霊のというやつで、スピリチュアルなことはあまり信じない質だが、若干の焦りを感じている。日々撮影業務に追われながら逃避したい気持ちに駆られたのか、現場をカメラマン以上に俯瞰して見てみたいという欲も出てきた。平日

          自営からサラリーマンへ。

          210616.Apex

          Apexの呪縛から開放されたい。シーズン9のスプリット2が今日から始まった。今日は朝4:30に起きて表参道で早朝から撮影。その分仕事が早く終わり、昼下がりからランクリセットされたばかりのゲームに勤しむ。勝ったり負けたり結果、一区切りつく頃にはマイナスが計上されてランクが降格した。仕事以上のストレスを感じるこのゲームから開放されたいのになかなかやめることができない。 タバコを禁煙しておそらく1ヶ月近く経つ。禁煙とはいえ全く吸わなかったのは4日程度でほとんどは上司からのもらいタ

          210616.Apex

          210405ロケバス移動中に考えた写真のこと

          毎日文章を書けなくても写真だけは撮ろうと決めた。撮っても人に見てもらえなければそれは撮っていないのと一緒。これは、かつて師匠に言われた言葉だ。未だに写真は撮って寝かすものだとという考えはあまり変わらない。大げさに言えばそのときに撮った1枚は5年後、10年後のためにあるような気がしている。その時にしか撮れなかったものと思える写真は現像してすぐ確認しても実感が湧かない。とはいえ、そんなことを言っていても写真で稼ぐことはできない。商業写真は今やスピードが命。納期が撮影した翌日という

          210405ロケバス移動中に考えた写真のこと

          210404曇のち雨。精神と身体の均衡を整える。

          毎日写真を撮ろう。そう決めたのはもう何年も前。正直サボる日の方が多い。 写真は言葉に依存するものだと思うから余計な一言は添えたくない。それでも写真と言葉は共存しなければいけない。言葉に関しては、気まぐれ程度に書いているここでの経験値しかない。noteの更新率をあげよう。そして、ここに日記代わりに毎日記録している写真を添える。 何もない日曜日。何もないと言ってもやらなければいけないことは山積みで、何も考えない時間を作るのが大事と言い聞かせてダラダラする。作業用に机を買っても、

          210404曇のち雨。精神と身体の均衡を整える。

          花と裸の写真と生活、そしてApex。

          写真で作った借金を完済するためにApexを始めた。家で黙々とゲームをしていた方が金を使わなくて済む。そういった安易な考えから数年経過している。むしろ写真と同じかそれ以上に時間を費やしている。学生の頃、消費者金融から銀行系カードローン、同期、師匠、彼女、挙句の果てには妹からも金を借りて写真を撮り続けた。娯楽のためといえばそうなってしまうが、借金をし、一部は周りの人からの融資を受けて、写真で生きていくという覚悟の上、家でゲームをただしているのは投資してもらった人に申し訳ないという

          花と裸の写真と生活、そしてApex。