木村 巧

1993年 茨城県生まれ。写真家青山裕企氏に師事。フリーランスとして独立後、社カメとし…

木村 巧

1993年 茨城県生まれ。写真家青山裕企氏に師事。フリーランスとして独立後、社カメとして会社員になる。 www.kimura-takumi.com

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写真家アシスタント時代のメモ

こちらの記事は2020年5月頃に下書きのまま放置されていた記事をたまたま見つけて加筆修正した記事です。2020年当時のことはそのまま大幅な変更は加えず公開します。 2022年1月22日 まえがき2015年にアシスタントになってから今まで(2020年)写真についてのメモをとっているノートがある。くだらないことも小難しいことも一旦頭の中を整理するためにざっと概要をここにまとめた。ここ数年の間、写真のことを考えなかった日はない。毎日考えても答えを得ることはできない。そもそも何を

    • 1/24|写真好きは3タイプいると思う

      写真が好きという人は大きく3タイプに分かれる気がする。 写真好き カメラ好き 撮影好き 読んで字の如く、写真が好きな人は自分が写真を撮らなくても人が撮影したものを見ても楽しめる人。カメラ好きはカメラが好きな人。メカ、ガジェット好きに近い感覚だと思う。所有欲というか、超高性能なスペックの機械を触るのが好きな人とか。撮影好きはとりあえずシャッターを押すのが好きな人、というと語弊がありそうだけど、カメラは何でもよくて多分一番純粋に写真が好きな人。いい写真が撮れたらそれで満足。撮

      • ヌードを撮り始めたことの考察日記

        1:はじめに ヌードを撮ることについて考えてみた。非日常の演出をすることによって記録という枠の中から飛び出せないか。ある意味自分の中での挑戦なのかもしれない。自前の写真論を語りたいわけではなく、最近どんなものを撮っているのかという質問にヌードと答えることが増えてきた。すんなり受け入れてもらえることも少なく、どうして自分が撮り始めたのかを休みの日の朝、二日酔いで少し早く目が覚めてしまったので頭の中を整理するための日記(記録)として記す。(5番目あたり) 2:記録を撮り続けたこ

        • 花と裸の写真と生活、そしてApex。

          写真で作った借金を完済するためにApexを始めた。家で黙々とゲームをしていた方が金を使わなくて済む。そういった安易な考えから数年経過している。むしろ写真と同じかそれ以上に時間を費やしている。学生の頃、消費者金融から銀行系カードローン、同期、師匠、彼女、挙句の果てには妹からも金を借りて写真を撮り続けた。娯楽のためといえばそうなってしまうが、借金をし、一部は周りの人からの融資を受けて、写真で生きていくという覚悟の上、家でゲームをただしているのは投資してもらった人に申し訳ないという

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        写真家アシスタント時代のメモ

          NOTES X

          フォトグラファーなのにFPSが得意ではないということが最近抱えているコンプレックスかもしれない。写真から少し離れたくて時間さえあればコントローラーを握って僕は戦場に立つ。フォトグラファーなのにというのは、ソンタグ曰く、人はピストルからカメラに持ち替え、スコープを除く代わりにファインダーを除き、弾を装填する代わりにフィルムを交換し、引き金を引く様にシャッターを切ってきた。これもまた極端な話、銃口を向ける代わりにカメラのレンズを向けるようになったと言い換えることもできる。僕が

          学芸員は腕時計をつけない。

          今、自宅の棚の上には三本の腕時計が並んでいる。今朝、いつも身につけている腕時計をつけて出勤しようとしたときに、ソーラー電池の腕時計が止まっていることに気がついた。しばらく、外に出していなかったから電池が切れたのだろう。 学芸員は腕時計をつけないと聞いたことがある。作品の搬入出や展示物を管理する際に額などを傷つける可能性があるからだという。本当かどうかは分からないが、なんとなく納得がいく。大学を出て就職をした友達が最初に買ったものは高級腕時計だった。何十万とする時計だったが、

          学芸員は腕時計をつけない。

          街を泳ぐ、その後。

          アシスタントを卒業するときに初めて写真展を開いてから丸4年が経った。同じ場所で4年ぶりにお友達のシンガーソングライターと写真×音楽という形で、僕は写真を展示して、お友達は歌を歌ってくれた。どの駅からも歩いて10分はかかる立地で、正直アクセスがいいとは言えない。ただ、川沿いに面していて、春にはそこに沿って連なる木々に桜が咲く。意外と知られていない穴場。そして、ギャラリーから川を渡ったところには公園もあって、場所的に素敵すぎるギャラリー。今の時期は梅が綺麗だった。どれくらいの人が

          街を泳ぐ、その後。