【165】ゆっくり歩いて下さい

入院しています。

片松葉杖で歩いています。

手術をしましたが

治りきらない感覚をもっています。

それは私個人が分かることであって

上手く言葉には出来ません。

誰かを責める気持も全く無く

それほど
放置してしまった期間が長かったこと
自分を雑に扱っていたこと

が今を作っているのだと反省しています。

この、上手く伝えられない感覚は

歩くスピードがある程度速くなった時に表出する気がしています。

今は体重をかける量に制限があり

松葉杖を使っているので

速度は出せず

なんというかロボットがぎこちなく歩いているような
※ASIMOとかじゃないロボット!(笑)。

体を固めて歩いている感じです。

それでもたまに、ズキッ!と膝に何かが引っかかる感じがあります。

これはどういう事かというと

そのタイミングでバランスを崩して転ぶ可能性があるということだと捉えています。

そうなると「走る」ことや
突発的に「誰か、何か」を支える事ができない
と考えています。

なので、気分は凹んでいます。

だからと言って、傷はもう塞がっているし
色々苦しい手術もしたくない。

なんて考えていました。

この日は普段お会いしない看護師さんが部屋の担当でした。

検温、血圧、食事、トイレの状況など

今のところ、内科的に特段配慮することがない私は

どこか、作業的に返答していました。

「あれ?いつから片松葉なんでしたっけ?」

「えっと、木曜日ですね」

「少しずつ進んでるけど怖いよね。」

「はい。自分の脚じゃない感覚です。」

「気を付けてゆっくり歩いてください」
↑。

「はい。気を付けます〜。」


あぁ。なるほど。

「不安なら、ゆっくり歩けばいいのか。なんかコレいいなぁ〜」

と思った。

これからの事は今は分からない。

杖が外れたら、たくさん違和感が出てるかもしれない。

でも、それを回避するような行動と対策を講じれば良いと思います。


色んな所で、無意識に
怪我、入院、手術、リハビリ、療養で

「元通りになる」

事を、本当に無意識に願い、そうならなければダメ。

みたいな考えがあったように思いました。

「元通りの生活」はあるかもしれない。

けど

「元通りの体」

になる人は、案外少なかったりするんじゃないかと思います。

メスで体を切っています。
切れた靭帯の代わりの物が入っています。
金属が入っています。

人によって違うだろうし
満足行く結果が出てる人も沢山いるのかもしれないけど

そもそも元通りってなんだ?

自分は何を求めていたのか。


私はこれからの生活に
こらからの自分の身体を
適合出来れば良いと思っています。

と、そんな事をいうのは

病室の私なんかより重症で大変な方には失礼かもしれない。

それでも最後は

自分の体とどう付き合っていくのかは自分で決めるしかない。

私はこれから

周りのペースにのみ込まれず

自分のペースで

ゆっくり安全に歩いていこうと思います。

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