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庭 vol.3.0 に寄稿しました(2020年1月5日発売)

2020年1月5日発売の『庭 vol.3.0』に文章を寄稿しました。

2020年1月11日に手元に届きました。受注生産で、注文したらそこから刷って届けてくれるんですが、だいたいこれくらいかかるようです。


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文化誌『庭 vol.3.0』 ¥2,200
友人のowaruchannelが編集した文化誌『庭 vol.3.0』が出版されます。今回のテーマは《生きている人が死について考える》。私も文章を寄稿しました。Kindle版も出る予定らしいのですが、出るまでに少し時間がかかるみたいなので、早めに読みたい人は通販でお手にとってください。

全然関係ないのですが、書影が『シリーズ数学 代数幾何』っぽくてめちゃいいと思いました。他の人に見せたら「圏論、もしくは群論の入門書の表紙」と言われました。誰かを欺きたいときに数学の教科書を装うことができます。

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↑これは実際に届いたものです。ビジュアルに寄せて撮りました。

中身は執筆者おのおのが考える死について書いてあります。8人執筆者がいて私もそのうちの1人です。猟師や文化財修復家(仏像)の書き手の方のページがあって、全部ぜんぶ好きなのですが、やっぱりお二人のものはおすすめだなあ。ほとんどの書き手はふだん文章を書くことを仕事にはしていない人たちなので、あまりふつうには目に触れることのないテキスト等が読めます。目を通しましたが怖いことや悲しいことはあまり書かれていないなと思いました。素朴な感じなので怖いのが嫌な人もたぶん大丈夫……。エッセイだけでなく写真、漫画、イラストレーション、レポートっぽい体裁のものもあります。テーマとして提示されたものだけが共通でページ数などが指定されていないのはこれまでの『庭』と同様です。


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最後がアンケートです。夏に実施していた『もしもこの世に宗教もお葬式も、あらゆる形式の弔いがなかったとしたら、大切な人が亡くなった時に、あなたはどのように弔いますか』というアンケートの回答すべてを網羅的に記録したものです。いやーあの……思ったより食べる派が多い。全然食べたいと思ったことなかったからびっくりしました。これを読んでいる人はどうですか?実はこのアンケートは、写真家の志賀理江子さんが2017年の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の展示《ブラインド・デート》など、自身の展示などのたびにさまざまな人に回答をひろく募っている質問とまったく同一のものです。

今回の記録は、志賀さん(別に友人知人ではないです、ただただうちらが志賀理江子さんのことを大好きなだけ)に連絡をとり許諾を得たうえで同じアンケートを行い記載しています。これはなかなか、一つ一つを読むことは大変なのですが、しかし読み始めるとけっこう止まらなくなります。それにしても意外と食べる派の多いことよ。なんで?

私はこれまで職務上何百回かの看取りの瞬間を経験してきたのですが(プライベートでは0回です)、当たり前ですが今にも弔意として大切な人を食べそうな付添人はいなかったです。アプリオリに弔意としての食があるとしたら何だかすごいよな……などと思いました。その他の弔意についてもお見逃しなく、ぜひ本編をお読みください。

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庭のウェブサイト(バックナンバーもあるよ)

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