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世界を救うとは

こんにちは。
更新しない間に、世間にようやく涼しい風が吹くようになってきましたね。

私も新しい仕事がようやく馴染んできたような、今日このごろです。

さて今日は映画「TENET」テネットを観てきました。
クリスフォファー・ノーランの新作です。

ノーラン映画はとにかく難解と言われがちで一回観た程度では
混乱するだけでおわるのですが、
底に流れているのはじつはとてもシンプルな普遍性のあるもの。

前作の史実ダンケルクからはまたSF的な要素が復活していて
今回は時間の逆行というコンセプト。
観てる側はいつもノーラン映画の時間ロジックについていこう、つじつまを合わせようとすると絶対に途中で放棄するはめになりますね😁

そこはもうジェットコースターに乗った気分で没入しつつ、映像に酔いしれてそして最後まで見ていると結局こうゆうことだよな、というのが頭に浮かんできます。

難解なパズルがハマったかのようにピタッと
いつも言っていることが一つしかないということに。

「世界を救うとは身近な愛する人を守る」ということです。
少なくとも自分はそう思いました。

主人公の「名もなき男」は世界を破滅させようとしているセイターの妻を守るため。(ミッションもあるけど)
セイターは自分を守るため(死期の迫った自分と共に世界を道連れにしようと言う考えは自分を守るためですよね)
セイターの妻キャットは自分の息子を守るため。
主人公の相棒となるニールは、主人公を守るため。

ワタシ的にはニールの行動が一番心をわしづかみにされるところです。
まぁ最後の彼のセリフが泣かせます。
演じるロバート・パティインソンは昔トワイライトという映画を観て、
正直好みじゃないな~と思っていたのですが、
今回とてもかっこよくて気づいたら釘付けでした😁

物理学の修士を持っており、キャットの傷の手当もできる、
主人公の任務を確実にこなすスーパーエージェント。
激しいアクションで流れる前髪がまたたまらない。。。

紅一点のセイターの奥さん、キャットもまた魅力的です。
身長190センチ超えのスーパーボディ。極悪旦那から逃げ切れない日常を送っているが、自身は絵画鑑定士で、ヨットレースもできる。
そして最後には一切の同情のかけらもなく旦那をぶち殺す・・
むしろ爽快です。

あと、ノーラン映画に欠かせないマイケル・ケインも箸休め的なちょい役で出てきます。

ノーランの映画は登場人物に感情移入しにくいなどと言われているけれど
それぞれの人物の動機や行動は普遍的なものでそこを追っていくと
とても理解しやすいと思います。
そしてこちらの期待を裏切らない未体験の映像が見るものを恍惚とさせる。

あと自分でもえ、ここで?という途中で必ず感情が揺さぶられるところがあるのがノーランの映画で、その唐突もない感覚が好きで
私は彼の映画を見ているところがありますね。
難解なところはうっちゃっててもいいので、「感じろ」な映画でした。
近いうちにまた観に行きたいと思います。


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