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ダブルスと混合ダブルスの楽しみ方

ダブルスは、あの狭い卓球台に2人で、しかも1球ごとに交代して打たないといけない競技です。ただでさえ難しく、ミスをせずにラリーをするだけでも大変です。つまり逆に言えば、こちらがミスをせずにラリーを続けることができれば、相手が先にミスをして得点になる可能性が高い、と言えます。

なので私の考えとしては、ダブルスはまずこちらがミスをしないことが第一。その上で相手の弱点を突いてミスをさせるのが第二。そのような判断基準で、ペアと話合いをして作戦を立てていくことをオススメします。

ダブルスに比べ、混合ダブルスはテレビ等でも見る機会が少ないです。しかし世界卓球混合ダブルスで日本勢がチャンピオンになるなど、いま注目を集めている種目です。ダブルスや混合ダブルスには、シングルスとは違った奥深さや魅力があり、その特徴や戦い方のポイントなどを知ることで、より楽しくプレイできるようになります。

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🏓ダブルスと混合ダブルス

♣混合ダブルスの戦い方
ダブルスは強い選手同士がペアになっても、必ず勝てるとは限りません。交互に打球するという特性上、シングルス以上に戦術やコース取りが重要になるため、「2人の相性」が非常に大事なのです。特に混合ダブルスでは、男性と女性の球質やプレイスタイルが大きく異なるため、混合ダブルスならではの「戦い方」を知っておく必要があります。

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①男女のプレイスタイルの違いを活かした攻      め
一般的に女子よりも男子の方が筋力があるため、威力のあるボールが打てます。台から多少離れても、パワーのあるドライブで攻めるスタイルが多い傾向にあります。一方、女子は台から離れず、できるだけ前陣について、ピッチの速さで勝負するスタイルが多いです。ドライブを武器にしている選手が多い男子と異なり、弾き打つミート打法(スマッシュ)を多用するのも女子選手の特徴です。混合ダブルスでは、女子が早いピッチで相手を左右に振り回し、甘い球が返ってきたところを男子が威力のあるドライブで決める。あるいは、女子が相手の男子のドライブを、表ソフトや粒高などでブロックし、次球を男子が攻撃するなど、緩急をつけたプレイが効果的です。このように男女の違いを活かした戦い方をすることが、混合ダブルスの勝敗を左右する重要なポイントになります。

②下位ペアが上位ペアに勝つこともある
ダブルスも混合ダブルスも、お互いの特徴を活かしたプレイをすることにより、1+1=2以上の力を発揮することができるため、シングルスでは勝てない格上ペアに勝つこともあります。ここで重要なのは「実力差があっても負担を感じさせない」ということ。ペアに実力差がある場合、うまくない方の選手はパートナーに対して引け目を感じることがあります。「自分がミスをしたらどうしよう」「足を引っ張ったら申し訳ない」などと思いながらプレイしては、良い結果にはなりません。実力が上の選手は、負担を感じさせないような雰囲気を作ることが大事です。ミスをしても責めたりしないのはもちろんですが、伸び伸びプレイできるように、積極的にポジティブな言葉をかけてあげましょう。

♣強いダブルスペアになるには

ダブルスで最強のペアを目指すためには「性格やプレイスタイルを考えて組む」ことが非常に重要なポイントになります。個人の性格や戦型、プレイスタイルなどを総合的に見て、相性の良い選手同士が組めば強いペアになる可能性が高くなります。そしてお互いの得意・不得意を知ることで、お互いの良さを引き出すことができます。2人でいつも話し合いながら練習をすることも、ダブルスでレベルアップするためには重要な要素となります。

(1)ダブルスで練習しておきたいこと

ダブルスはお互いの長所を出し合うことが重要なので、常にパートナーとの連携を意識しながら練習することが大事です。サーブ・レシーブからの展開、ラリー中の動き方、競り合いになった時の戦術など、あらゆる場面を想定して、2人のコンビネーションを磨くことが何より重要です。また、シングルスと違い、ダブルスはサーブが半面に来ることがわかっているため、レシーブをする側が有利と言われています。ダブルスで強いペアを目指すのであれば、レシーブ練習は欠かせません。サーブ練習はもちろん大事ですが、それ以上にしっかりとレシーブ練習を行いましょう。

(2)レシーブの練習

ダブルスのサーブはショートサーブが多いため、ストップやフリックなどを中心に練習すると良いでしょう。レシーブがある程度できるようになったら、「レシーブからの4球目攻撃」までを1セットで練習します。パートナーが得意な技術で攻撃できるようなサーブを出し、4球目攻撃で得点できる必勝パターンを確立しましょう。

(3)サービス

範囲が決まっているダブルスのサーブは狙われやすいので、「サーブの長短」が大事なポイントになります。中途半端な長さのサーブは強打されてしまうため、台から出るか出ないかのサーブか、思い切ったロングサーブを出すことが大事です。長さを意識してメリハリのあるサーブを練習しましょう。

(4)2人だけのサイン

ダブルスの試合では、サーブを出す側のペアが、台の下でサインを出すのが一般的です。サーブを出す選手と3球目攻撃をする選手が異なるため、事前にどのようなサーブを出すのか決めておいた方が打ちやすくなるからです。サインはどちらの選手が出してもかまいませんが、3球目を打つ選手が出した方が、スムーズに3球目攻撃ができるでしょう。サインは、指を曲げたり伸ばしたりすることで、サーブの長短や回転の種類を表すのが一般的ですが、特にルールはないため、パートナーと話し合って、分かりやすいサインを決めておきましょう。

♣初心者がダブルスを組む時のコツは

ダブルスは非常に奥が深くて面白い種目です。卓球初心者の方も積極的に挑戦しましょう。初めはなかなかうまくいかないと思いますが、ポイントをおさえておけば、すぐに上達します。

(1)事前にコミュニケーションをとる

2人とも卓球初心者というペアでも、片方が初心者のペアでも、最も大事なことは「コミュニケーションをしっかりとる」ということです。ミスをしても相手を責めるのではなく、なぜミスをしたのかをすぐに確認することが大事です。日頃からよく話し合って、お互いの長所と短所を知ることは戦術面でプラスになりますし、信頼関係も生まれます。お互いを信頼して励まし合いながら練習することを常に心掛けましょう。

(2)自分が打ったらすぐに移動しよう

ダブルスはパートナーの動きやスペースも考えながらプレイしなければいけません。自分が打球したらすぐに移動し、パートナーが打ちやすいようにスペースを作ることがポイントです。ダブルスの動きを身に付けるにはフットワーク練習が効果的ですが、慣れないうちはラリーが続かないため、1球練習をするより、多球練習をして、ミスをしても気にせずに、基本的な動きをシッカリ覚えて少しずつやれる様に練習していきましょう。

次回はダブルス戦術や考え方について詳しく説明をしていきたいと思います。

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